時事

デマを流す月刊誌

先に死去した筑紫哲也さんの実名が朴○寿という朝鮮名だなんて、筑紫哲也=在日朝鮮人説がまことしやかにネットでは語られていました。その出自というのが個人ブログで、ようするにデマに過ぎなかったわけですが、こういうデマを流布し、どうやら定着したと悦…

白神山地ブナに傷

イタリアの文化財にマジックペンで落書きした日本人は、日本人に叩かれて職を失いました。しかしイタリアでは「わが国ではあり得ない」「なぜ落書きごときでクビに?」と、この奇妙な現象に首をかしげました。文化財に爆弾を仕掛け破壊する行為に比べれば、…

河川行政の今昔

いったん計画したら、その目的がどのようにコロコロ変わろうと、「造る」という結論が先にあって断固として中止しなかった旧建設省直轄ダムは、そのほとんどが不要のものだ。 住民をペテンにかけ土地収用法で恫喝して退去をせまった下筌ダム。 住宅地を秘密…

文化財落書き問題についてまた

きのうの続報。 イタリア世界遺産落書き:「厳罰」処分 伊紙「あり得ない」 【ローマ藤原章生】「教員、大聖堂に落書きで解任の危機」−−。イタリア・フィレンツェの大聖堂に落書きをした日本人が、日本国内で停学や務めていた野球部監督の解任など厳しい処分…

落書きはダメ、破壊はOK

世界遺産の登録が期待される平泉では、登録が微妙視されていますが、その懸念の大元というのが、しつこく書いてきた金鶏山の鉄塔です。 由緒ある小高い丘の中腹に、東北電力がでっかい鉄塔を建てたため、視界と景観が汚されることおびただしいわけ(朝日新聞…

米兵による、ふたつの暴行事件をめぐって

書くことを躊躇せざるを得ない内容でも、書かずにいられない場合があります。 犯罪には加害者と被害者が存在します。凶悪犯罪が起これば、その報道に接した者は、程度の差こそあれ、たとえ部外者とて、加害者に憎しみを抱くあまり糾弾するのは当然の感情とし…

光市事件、死刑判決

光市事件の差し戻し控訴審の判決が出た。死刑だという。短く書いておく。 <光母子殺害>差し戻し控訴審で死刑 山口県光市で99年に母子を殺害したとして、殺人罪などに問われた当時18歳の元少年(27)の差し戻し控訴審で、広島高裁は22日、無期懲役…

イラク派兵は違憲

かなり珍しく、それでいて、どこか懐かしい判決があった。自衛隊イラク派兵の是非を問うた裁判で、きょう二審判決がでた。 自衛隊イラク派遣に違憲判断=米兵空輸「他国の武力行使と一体」−名古屋高裁 自衛隊のイラク派遣は違憲として、愛知県の弁護士と全国…

良心の囚人「立川ビラ配り」有罪確定

先月のことですが、チベット自治区での騒乱を中国政府が鎮めた事件、いわばチベット弾圧事件の続報がらみで、NHKが夜7時のニュースでこのように報じていました。 「国際的な人権団体・アムネスティ・インターナショナルによりますと……」 内容としては、…

映画『靖国』さらにつづき

前回のさらなるつづき。「たとえば『ではウチが断固上映する』というシネマが、今後どれだけ現れるだろう。せいぜい場末の公民館や○○会館といった、しょぼい集会場での草の根上映が関の山」との私の見通しは、よい方向で外れてくれたらしい。朝日新聞HPか…

映画『靖国』問題つづき

前回のつづき。映画『靖国 YASUKUNI』公開中止問題(?)は日増しに大きくなり、上映館が大阪で一ヵ所名乗りをあげたとの報せもあるが、日本国の戦前回帰の流れはもはや決定的となっていることを象徴する出来事となりそう。 なぜなら、だれも大して騒がない…

弾圧なくても上映中止――映画『靖国』

中国人監督が製作したドキュメンタリー映画『靖国 YASUKUNI』が、各地で続々と上映中止となり、どこの映画館でも観られなくなったそうな。きのうのニュース。 「靖国」今月封切り中止 上映予定館辞退 トラブル警戒 中国人監督が撮ったドキュメンタリ…

続・チベット弾圧を利用する人たち

前回の日記で、根深さんの著作『風の瞑想ヒマラヤ』を紹介しながら、中国人はチベット人を嫌っている、なんてことを書いたが、正しくは「漢中国人は、チベット人を嫌っている」であった。中国人といっても多民族国家だから、100%というわけではもちろんない…

チベット弾圧を利用する人たち

尊敬するルポライターの根深誠さんは、紀行文『風の瞑想ヒマラヤ』(中公文庫)の中で、チベットを旅行したとき、中国人のチベット人に対する差別感情の熾烈さを、自ら体験した出来事をつづって具体的に書いていました。その内容を要約すると――。 中国人は、…

扇動しても先導せず

自分の主張が正しいと思う人は、とことんその主張を押し通すが筋であって、途中で捻じ曲げたり反転させると、信頼を失ってだれからも相手にされなくなる悲しい結末が見えてきます。 私憤と公憤を使い分けつつ、社会に巣食う悪に対峙する姿勢は多くの人たちの…

遅かった。でもよかった。

秋田の八郎潟が、食料増産の国策の名のもと干拓されて半世紀になる。かつては琵琶湖を上回るほどの漁獲高を誇った汽水湖も、目的のよくわからない干拓の末にこじんまりとした湖に変わり果て、内水面においても、いまではブラックバスという外来魚の侵略をう…

蝦夷の苦悩?

自慢じゃないけれど小沢党首の奥さんと会話したことがあります。選挙がらみの連絡ですけれど。 「巣伏の戦い」。788年(延暦7)、古代東北の先住民・蝦夷の軍勢は、数万からなる朝廷軍を撃破しました。日本史に燦然と輝くこの戦いで、1000人そこそこの蝦夷…

「右翼」は暴言?

土井たか子氏、出版社側提訴 月刊誌「WiLL」が社民党元党首の土井たか子氏が朝鮮半島出身であるかのような記事を掲載したことに対し、土井氏は18日、事実に反し、信用や名誉などを毀損(きそん)されたとして、発行元のワック・マガジンズ(東京)と代…

日本に冤罪は健在

死刑を制度として機能させている国は、64か国。死刑を廃止または事実上廃止している国は、133か国にのぼるそうです(アムネスティ・インターナショナルのサイトからhttp://homepage2.nifty.com/shihai/shiryou/facts&figures.html) そのリストが以下の通り…

時期首相は福田康夫さん

もう賞味期限は過ぎたので、安倍晋三首相の辞意表明については簡単に書くだけにしておきます。 就任して一年そこそこで退陣を表明するに至った安倍サンの悔しさはいかばかりか。安倍サンは亡き父親の遺志を継ぎ、前任の小泉サン以上の実績を挙げるべく、意気…

参院選・自民大敗と

売上税導入の可否を問う統一地方選で自民党が大敗したのはたしか1987年。あちこちの補選でも自民党が敗れ、売上税を導入する法案は廃案になったんでした。 その後自民党は、あの消費税の導入をもくろみ、売上税騒動に劣らぬ非難を浴びつつも法案採決を強行し…

竹島・尖閣諸島・北方領土

日本が近隣諸国との間でもめている領土問題とくればこの3つですね。表題の竹島は韓国、尖閣諸島は中国、そしてロシアとの間にはいわゆる北方領土。 個人的には、いずれのケースも日本固有の領土と思っており、中には不当占拠されているとしか思えないものも…

支配する側・された側

久間前防衛大臣の「原爆投下しょうがない」発言について、きょうの『朝日新聞』(統合版)投書欄「声」に「無差別の殺戮 正当化許せぬ」と題して、見過ごせない投稿が載っていました。コピペはできないので趣旨を。 「原爆投下すればソ連の参戦を防げ、北海…

原爆投下を振り返る被爆地の2政治家

久間章生防衛大臣の「原爆投下しょうがない」報道の見出しをみて、ある一文を思い出した。本島等・元長崎市長の言葉だ。以下に紹介する。 しかし、よく考えてみると、ほんとうの意味で、私は戦争の悲惨さを知らなかった。 あの太平洋戦争。東京大空襲、沖縄…

自衛隊は政府与党の番犬

共産党の志位和夫委員長は六日午後、国会内で記者会見を開き、陸上自衛隊の情報保全隊が作成した「内部文書」を入手したと発表した。 自衛隊のイラク派遣などに反対する全国の市民団体や、ジャーナリスト、宗教団体などの動向を調査した内容。デモや反対集会…

「愛国者」ミサイルPAC3

http://d.hatena.ne.jp/binzui/20060705 去年7月5日の日記「北朝鮮を“擁護”してみるかな」で,私はふたつのことを報告?しました。 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)のミサイル発射の騒動に隠れるように,在日アメリカ軍がこんなことをやっていたのです。…

岩手の知事になるひと

いまいる岩手県の知事選挙がきょう告示されました。候補者は5名。なんかこんな乱立は60年ぶりとか?顔ぶれがまた興味深いです。以下に挙げてみましょう(届け出順)。●達増拓也 ●芦名鉄雄 ●菅野恒信 ●柳村純一 ●ザ・グレート・サスケです。知事といえば,全…

ペットの分際でした。

1月31日の日記で,久間章生防衛大臣がアメリカのイラク侵攻を批判したことを取り上げ,「こんな閣僚もいたのか」と評価したものだったが,どうやら久間サン,きのう陳謝した。「アメリカへの配慮が足りなかった」と事実上,発言を撤回なさった。やはりそう…

特別天然記念物VS.国鳥

自然界へ放ったコウノトリが死んだのですか。五羽のうちの一羽とか。放鳥に際しては皇族もテープカットし,みずほの国の自然の中で,のびのびと生きていけよと願いをこめて野に放ったのでしょう。くだんのコウノトリ,落雷にあった可能性があるんですね。イ…

ペットの分際で

防衛大臣の久間章生サンが,24日記者クラブの会見で,アメリカ軍のイラク侵略ついてこんな発言をなさったっけ。「核兵器がさもあるかのような状況でブッシュ大統領は踏み切ったのだろうが,その判断が間違っていたと思う」日本同様,アメリカと同盟関係にあ…