特別天然記念物VS.国鳥

自然界へ放ったコウノトリが死んだのですか。五羽のうちの一羽とか。放鳥に際しては皇族もテープカットし,みずほの国の自然の中で,のびのびと生きていけよと願いをこめて野に放ったのでしょう。

くだんのコウノトリ,落雷にあった可能性があるんですね。インフルエンザではないと。死因の詳しい検査を行うともあります。まさに至れり尽くせり。

飼鳥であっても大空へ飛び立ってしまえばそれは野鳥。事故なり天敵に襲われることもありうるのに,日本では一羽の野鳥の死がニュースになるのですね。このコウノトリがそれだけ特別扱いされているわけは,やはり経緯が特殊であり,特別天然記念物コウノトリであるからでしょうか。トキでもおそらくこのくらいの扱いになるでしょう。

さて,鳥を人工繁殖させて放鳥するとくればキジ。キジはわが祖国の国鳥です。いわば日本のシンボル(象徴)。恐れ多い鳥。絶対不可侵の鳥。

そのキジをわが祖国では,人工的に殖やして,放って,撃って,食っております。キジ鍋おいしいですよね。日本のシンボル鍋ってことになるのかな。食った死骸は剥製にして玄関や床の間に晒す…いや飾るんですよね。

国鳥を撃ち殺して食う国は,世界広しといえどもわが日本だけ。他の国では国鳥を殺すなんてとんでもない,食うなんてもってのほか,ということ。

日の丸。君が代。富士山。キジ。etc

キジの扱われ方からして,日本国が「象徴」とやらをどれだけ大事にしているか,実像を垣間見ることも可能でしょう。