2008-01-01から1年間の記事一覧

2008年を振り返る

おととし出版した自著にからむことでテレビ出演をしたのが一番のニュース。7月末に現地取材を実行して民放局スタッフ3人を案内し、ひと月たたないうちに放送された。ブラウン管に映るわが姿は情けないというか面映いというか、まるで自分じゃないように見…

秋田には棚田が在りません

「日本の棚田百選」というのがある。農水省が1999年7月に選定したもので、「百選」といっても全国から134ヶ所が認定されている。 稲作文化を日本にもたらしたのは弥生人と考えられている。初期のころは西日本に普及し、東日本から東北へ流れてきたのは平安…

ウチは世界遺産にならないの?

「平泉」世界遺産登録“再挑戦”について、あらたな動きがありました。構成資産数の維持か削減か追加かで協議されていたのが、結局、絞り込み=削減という方向が示されたようです。 構成資産絞り込みへ 「平泉」世界遺産 2011年の世界遺産登録を目指す「平…

秋田にはセブンイレブンないけどね

動きが途絶えてしまい、寂しくて泣きそうだった週刊金曜日スタッフはてなダイアリーが久しぶりに更新していたので、わくわくしながら見てみたらAAだった。やる夫が微笑んでいた。 トーハンさん… ふふ、ちょっと呼んでみただけ♪ はて、これってどういうこと…

お、自然にやさしいダムだ

今月4日ころのお話です。 H村へ写真を撮りに出かけたとき、通りかかった沢筋に、完成したばかりの砂防ダム(堰堤)が目に付きました。砂防・治山ダムとくればコンクリート製が当たり前ですが、その堰堤は、ほぼ全部が、木製なのでした。 12月1日の『朝日…

縄文人・弥生人

まぶた……一重 → 弥生 耳垢……湿ってる → 縄文 耳の形……貧乏耳(耳たぶが小さい・密着型) → 弥生 蒙古ひだ……ある → 弥生 自分のカオで、縄文人・弥生人の区別をするための、ごく簡単な判定法です。3対1で、私は弥生系と判定できそう。 でもこれでは不充分な…

はれにっき

中学生のころ近所の川で釣りしてたら、浅瀬の中州にダンボール箱があって、ロープで縛られてあった。上流から流されてきたっぽかった。 なんか好奇心が沸いてしまって、そいつを引き寄せ、ロープを切って箱を開けてみた。 子犬の死骸がゴロゴロ出てきた…。 …

あめにっき

企業の進出延期、派遣切り、正社員切りなどなど…。 不況関連の記事を新聞で見ない日はない。 公害が発生したり新型ウィルスが流入すれば、老人や子どもが真っ先に健康被害を受ける。景気が悪くなれば、ホームレスや無職や派遣社員が真っ先に…。 いままさに、…

『蟹工船』リメイク?

きのうの『朝日新聞』社会面の片隅に載っていた話題を見て驚いた。映画『蟹工船』がリメイクされるのだとか。11月30日にロケもはじまったのだそうだ。 若い世代に脚光を浴びる昭和初期のプロレタリア文学「蟹工船」(小林多喜二作)が映画(SABU監督)に…

やはり出来レース

ヒトラーが裸足で逃げ出し、フセインが呆気にとられ、かの国の“将軍様”さえも苦笑するようなトンデモ論文とくれば、いま話題の「田母神論文」です。その稚拙さと厚顔無知と抱腹絶倒ぶりが充満する内容は、当初からいろんな識者やメディアや個人ブロガーさん…

ネットカフェ難民の今後

出張先の宿舎にもパソコンはあるが、パワーがしょぼいので、気分転換がてら、ときどき近くのネットカフェへ行って、高スペックのPCで鬱憤をはらすことがある。 盛岡市内もけっこう、そういったネットカフェ網が充実してきてて、時間が余ったときなどは最寄…

タヌキさん

盛岡からの帰途が遅くなった昨夜、秋田自動車道を走っていると、車道の中央にいた動物が、不意にこちらの車線に入ってきた。 タヌキだ、避けないと! 急ハンドルを切ったけれど、避けきれなかった。 かなりの衝撃を感じた。時速100キロ超で走っていた乗用車…

きょう、初雪

いまさっき家の前をブルドーザーが通り過ぎていきました。まだブルが出動するほどには積もっていませんけど。まあ足慣らしでしょうかね。 というわけで秋田にも冬が訪れました。寝ます。

泥湯温泉へ

紅葉の名所は県内に数あれど、あまり知られていない隠れた名所を探しだし、めぐるのも、秋田に住む者の特権であろうか。 とはいっても泥湯温泉は藩政時代からつづく湯治場で、温泉好きなら一度は訪れる秘湯。4件ばかりの旅篭が、せまい盆地に肩を寄せ合うよ…

デマを流す月刊誌

先に死去した筑紫哲也さんの実名が朴○寿という朝鮮名だなんて、筑紫哲也=在日朝鮮人説がまことしやかにネットでは語られていました。その出自というのが個人ブログで、ようするにデマに過ぎなかったわけですが、こういうデマを流布し、どうやら定着したと悦…

浄土ヶ浜へ

きのう11日のことだけど、所用で宮古市へ行ってきた。用事はすぐ済んだので、浄土ヶ浜へ足を伸ばしてみた。リアス式海岸で知られる陸中海岸国立公園にあり、三陸きっての景勝地である。うちのおふくろも中学時代に遠足で訪れたことがあるというが、私は宮古…

『闇の子供たち』観てきた

あの問題作『闇の子供たち』(阪本順治監督)が、思いがけず盛岡のシネコンで上映されているのを知り、すかさず観にいった。岩手か秋田で上映する機会をずっとうかがってたのに、公式サイトの上映館情報には北東北でのスケジュールがなく、こりゃ観られずじ…

筑紫哲也さん死去に際し

きのう7日夜、筑紫哲也さんの訃報に接し、少なからぬ感慨をいだいております。 TBS系列局のない秋田では筑紫さんのニュース番組を見られないので、報道番組「ニュース23」にはあまりなじみがないのですが、氏が編集委員をつとめる「週刊金曜日」の読者とし…

鳥インフルエンザ騒動から見えること

ラムサール条約で知られる宮城県伊豆沼へ行ったとき、たくさんのハクチョウやオナガガモが、人々からエサをもらっている光景に感嘆した記憶があります。 人馴れしたハクチョウたちは、私がエサのかっぱえびせんを持って歩くと、遠くから大喜びで飛んできてエ…

青森の思い出 冬の下北半島

陸奥湾を取り囲む下北半島の内側に川内町があり、そこへ出張することになったのは、12月のことだ。現地は本州最北端に近い場所。秋田や盛岡オフィスからの日帰りは難しいので、前日に青森オフィスへ泊まって出向くことにした。 朝から天気はよかったが、北国…

男の子育て

『河北新報』(東北統合版)の連載「かわいくて大変 男の育休 迷走記」を読んでいる。いまではさほど珍しくなくなった男性育児日記だけれど、これを書いているのが中島剛記者なのである。 中島記者は、10年ほど前に秋田の地方支局に勤めていたとき、転勤前に…

夷語で日記書いてみるテスト

あーれがらなぁぼたったどおもてらんだが なーんしぇいぎなりゆてきてしゃ なえだがもじゃねごどでぐだぐだぐだぐだど へぇずげったごどこっちゃすらねっつな えやえやえや あどぁえがら んがどななえもかんけぁね なえもすらね あどぜってかがんなよぁ わが…

サイカチの木

サイカチという木があります。アカシアに似た葉っぱで樹木はトゲだらけ、秋にはでっかいサヤエンドウみたいな果実を実らせる大木です。 おふくろがよく言ってました。昔はよくサイカチの実を石鹸代わりに使ったと。サポニンが含まれていてよく泡立つのです。…

きのこのやま

ここ数日天気がよいのに、月曜日に母親を温泉に連れていった以外は、ほとんど外出できていない。正業がさして多忙でもないから、時間をみてどこかフィールド調査がてらキノコでも採ってきたいところだが、体のなまりと勘の鈍化で、あまり収穫は期待できない…

「文化的景観」を撤去

2011年に再挑戦する「平泉」世界遺産登録をめぐる、ここ一ヶ月ほどの間の動きを簡単に書いてみます。 「平泉」の構成史跡見直し 世界遺産登録へ専門家会議 岩手県教育委員会と文化庁は22日、「平泉の文化遺産」(岩手県)の2011年の世界遺産登録に向け…

秋の栗駒・須川高原

体育の日のきょう、栗駒国定公園・須川高原の温泉へ行ってきた。東北秋田の亜高山地帯は、この時期が紅葉の見ごろ。ナナカマド・ウルシが真っ赤に色づき、全山燃え上がる光景が見られる季節である。 ……といっても秋田の山は、植林されたスギ・カラマツ林が多…

巣箱のメンテナンス

昨年10月6日に取り付けたシジュウカラ用の巣箱(http://d.hatena.ne.jp/binzui/20071006)、設置から一年過ぎたので、冬を前に付けなおすことにした。 5月にシジュウカラが営巣を開始してくれたけれど、産卵・育雛・巣立ちは確認できなかったので、中の状…

男鹿和雄展

秋田県仙北市(旧角館町)で、男鹿和男展が開かれている。「男鹿和雄? 誰それ?」と私も最初は思った。聞けばスタジオジブリの背景画を担当するイラストレーターだそうだ。「ジブリの絵職人」と銘打たれる人が、なんと郷里にいたなんて、いままでまったく知…

白神山地ブナに傷

イタリアの文化財にマジックペンで落書きした日本人は、日本人に叩かれて職を失いました。しかしイタリアでは「わが国ではあり得ない」「なぜ落書きごときでクビに?」と、この奇妙な現象に首をかしげました。文化財に爆弾を仕掛け破壊する行為に比べれば、…

『おくりびと』の奇妙

二夜連続で映画のお話。あの『おくりびと』である。滝田洋二郎監督、小山薫堂脚本、本木雅弘主演の、あらゆる映画評で絶賛を浴び、第32回モントリオール世界映画祭でグランプリを獲得した話題作だ。そこまで優秀な作品なら観てやろうということで、きのうに…