2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

普代村へ

出張先の盛岡からさらに出張したのは,三陸沿岸北部の普代村ってとこ。通り過ぎたことは何度かあるが,まともな出張はたぶん15年ぶりくらいかな。 午前11時半ころ盛岡を出て,龍泉洞で有名な岩泉町まで1時間半ほどかかり,そこから山越え谷越え,田野畑村に…

早朝ジョギング

運動不足が深刻になり,体重が思うように減らないので,しばらく早起きしてランニングすることにした。三日坊主でおわることは自明だけれど。 山手にある公園でランニングする。すぐに息が切れた。脚もしんどい。なにせフィールド調査さえここ一年ほどまとも…

トンボ

捕虫網を買うなんて30年ぶりくらいだろうか。市内の玩具店で315円で買ったのは,竹の棒に針金を巻き,白いネットをくるんだシンプルなやつ。 昆虫にくわしい農学博士のN氏(故人)は,樹脂製の棒にごつい網を張った立派な捕虫網をいつも持ち歩いてフィール…

帰化生物

所用の帰路,ふと思い立って峠にある沼へ立ち寄ってみることにした。学生時代から通学でその沼のそばを毎日のように自転車で往来していたが,沼にどんな生き物がいるか,これまでろくに調べたことはない。ヌマエビがいればけっこう役に立つかもしれないし。 …

幼いころのホタル狩り

北上オフィスを閉じて立ち寄るところがあったため,帰宅が遅れた。9時半ころ地元にさしかかると,山手に近い田んぼの水路の上を,チカチカ頼りなげに光るものが数個。 ホタルだ。 私の地元は田舎だけれど,水田を張り巡らされている水路は,ほとんどみな3…

好天

朝方はカッコウが鳴いていた。ここは市の中心部から離れている田園地帯。カッコウは高原に多い鳥なのにちょっと珍しいかも。 カッコウは私のところでは「かっこどり」の名前で親しまれている。あの声が響けば代掻き。田んぼに水を張って,田植えを開始するの…

反日とは日本の国粋右翼に反感をもつこと

韓国や中国は反日プロパガンダ団体があらゆる機会を狙って反日攻撃を仕掛けてくる。マイク・ホンダ議員の決議案もその一環であろう。そうした攻撃に対して、日本側の発信能力はきわめて脆弱だ。 http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/y/64/04.html 「反日」…

虫だって生きている

フィールドへ出かける機会が減ってしまったため,虫に身体を刺されることもめったになくなった。 山野では,季節にもよるがアブや蚊やブユがいつも身から離れず,どんなに強風が吹いてもぴったりと寄り添って,まことにウザイったらなかった。ヤツらは隙あら…

水質計ほしい

pH値・水温・硬度。これを一度に測定できる計測器ないでしょうか? 簡易のでいいんですが,なかなか見つからない。 端子というか電極というか,水にちょっと漬けるだけで即座に数値が表示されるタイプ。必ずしも正確でなくてOK。あくまで簡易測定器。あち…

『大日本人』――おかしさは後から

二週連続で盛岡にて映画を観てきた。『大日本人』である。ダウンタウンの松ちゃんこと松本人志が初めて監督を務めた話題作。あの映画界最高峰・カンヌ国際映画祭の監督週間部門に招待された話題作である。 松本は,笑いのセンスというか「ボケ」の絶妙さが群…

ムズカシイ

きのうのことになる。仲間に誘われて法律事務所へ行ってきた。ある件を問題にしている仲間は,提訴の可能性をさぐるべく,法律の専門家に相談する時間を工面した。単独ではなんなので,私も同行させてもらうことになった。いま時分は正業がさほど忙しくない…

自衛隊は政府与党の番犬

共産党の志位和夫委員長は六日午後、国会内で記者会見を開き、陸上自衛隊の情報保全隊が作成した「内部文書」を入手したと発表した。 自衛隊のイラク派遣などに反対する全国の市民団体や、ジャーナリスト、宗教団体などの動向を調査した内容。デモや反対集会…

トラツグミが鳴いている

いま自宅で寝る用意をするところだ。さきほどから外で遠く夜鳥の声が聞こえる。「ヒュー」と闇にしみいる声はたぶんトラツグミ。夜によく鳴く鳥だが,雨の降る日は日中でも鳴く。過去に二度ほど鳴き声を聴いたことがあるけれど,いずれも山地だ。 ここは付近…

わが祖先の血と涙

坂上田村麻呂の墓が発見されたというニュースを複雑な思いで見ました。京都府山科区西野山岩ケ谷町の「西野山古墓(こぼ)」だという。文献を調査した京大の准教授が断定したそうです。 ニュースはこういう書き出し。「平安時代初期の征夷大将軍」。征夷の「…

「つくる会」のカラスたち

5月10日に書いたやつの続編です。まず再掲。 まあ6年前のお話ですが,後三年の合戦後の義家の描き方からして,産経子飼いの「新しい歴史教科書をつくる会」て,知能の程度が中学生並みというか,烏合の衆かと思いたくなります。いや東北をなめてるんでした…

『大和朝廷を震撼させた蝦夷・アテルイの戦い』つづき

本書の著者・久慈力さんは,もちろん私は面識ないが,実は私が過去にルポを書かせてもらった某週刊誌の準レギュラー執筆者であった。最近見かけないけれど東北ローカル・岩手の抱える問題をいくつか報告されたりと,その姿勢や精力的な記事は私にとっても大…

『神童』――「音」にこだわる

『神童』(萩生田宏治監督・向井康介脚本・さそうあきら原作)を盛岡で観てきた。手塚文化賞受賞の名作漫画を,ほんの一週間前まで映画化されていたことすら知らなかった。売れなかったけれど「音」を漫画で描いたあの話題作は,私も率直に打たれ,30歳過ぎ…

『大和朝廷を震撼させた蝦夷・アテルイの戦い』を読んで

高橋克彦の『火怨』につづく読書の対象にえらんだのは久慈力著『大和朝廷を震撼させた蝦夷・アテルイの戦い』(批評社)である。帯に「自然とともに共生社会に生き,自然と人間を征服しようとする大和朝廷と戦ったエミシやアテルイの生き方に学ぶ,格好の入…