自衛隊は政府与党の番犬

 共産党志位和夫委員長は六日午後、国会内で記者会見を開き、陸上自衛隊情報保全隊が作成した「内部文書」を入手したと発表した。

 自衛隊イラク派遣などに反対する全国の市民団体や、ジャーナリスト、宗教団体などの動向を調査した内容。デモや反対集会などの様子をまとめたものが中心で、共産党が文書に基づき調査した結果、事実と異なる例は一例もなく、文書は信ぴょう性が高いと判断した、という。

 志位氏は「内部文書は国民のあらゆる運動を監視し、詳細に記録していたことを示している」と指摘、自衛隊法に根拠がない違法な活動であり直ちに中止することを求めた。

 文書は(1)陸自東北方面情報保全隊が収集した情報を週単位で一覧表として取りまとめた二○○四年一月から二月までの一部の「一般情勢」など(2)情報保全隊本部が作成した○三年十一月から○四年二月までの一部の「イラク派遣に対する国内勢力の反対動向」―の二種類。計十一部、百六十六ページで、個人名を黒く塗りつぶした上、報道陣に公表した。

 イラク関係だけでも、市街地などでの活動で監視対象となっているのは全国四十一都道府県の二百九十三団体・個人で、高校生も含まれ、参加者の写真なども添付されていたとしている。

 ジャーナリストの取材状況や市町村議会の決議の経緯なども分析されていたという。
四国新聞ウェブニュース=Yahooから)

 わが祖国の防衛を任されている自衛隊は,誇り高い旧日本皇軍の流れをくむ武力集団です。旧日本皇軍がそうであったように,祖国の政府をなによりも優先して守護しなければならない任務があります。

 自衛隊にとって護るべき一番大事なのは国家=政府与党であって,国民ではありません。野党や国民などは護る必要がない――とまではいきませんが,優先順位がぐんと下がることになります。「一般国民」のみなさんは支持政党が与党であろうと野党であろうと無党派層であろうと,基本的に自衛隊の庇護はないものと認識せねばなりません。

 自衛隊が護るべきは国家=自民党であって,一般の国民ではありません。たとえあなたが自民党を支持しているからといって,自衛隊はあなたを護りません。旧日本皇軍時代からこれは一貫しております。

 自衛隊は,与党,とくに自民党にさからうような行動は,これを許してはならないのです。したがって,イラク派兵に反対する市民団体の動向を監視するのは当然でしょう。そればかりか,年金や消費税といった防衛問題とは次元の違うテーマであっても,政府与党に反対するような市民団体は,これを監視しなければならないのです。公安警察と同じ。まさに与党の番犬ここにありです。

 それにしてもいいニュースです。自衛隊はきちんと旧日本皇軍の精神を堅持している。これによって政府自民党はさらに安泰。「国民」が不穏な行動を起こしても,自衛隊がちゃんと監視してくれて,いざというときは護ってくれるのだから。

 追記:自衛隊に「監視」されていたジャーナリスト・志葉玲さんのブログ
http://reishiva.exblog.jp/