ペットの分際でした。

1月31日の日記で,久間章生防衛大臣アメリカのイラク侵攻を批判したことを取り上げ,「こんな閣僚もいたのか」と評価したものだったが,どうやら久間サン,きのう陳謝した。「アメリカへの配慮が足りなかった」と事実上,発言を撤回なさった。

やはりそうか。結局そうか。

来日したチェイニー・アメリカ副大統領にシカトを喰らったことが発言撤回を決意させたのだろう。久間さんて,迎合政治屋のあふれる日本政界(与党に限る)において,めずらしく骨のある政治家と思ったが,やはりアメリカ様には逆らえなかったようだ。閣内不一致を野党につつかれる程度ならともかく,アメリカ政府をちょびっとでも怒らせてはまずいのだった。

これでおわかりですね,所詮日本政府はアメリカ政府のペッツ。この程度の批判ですらご主人サマは許さないのだ。わが誇り高いみずほの国の首脳陣も,あらためてペットの分際をわきまえたことだろう。

ここまでくるともはやアメリカの属国を通り越して妾国といった方がふさわしい。これで「国を愛せ」ときたもんだ。アメリカ政府のお妾を愛せと。笑わせる政府である。