2008-01-01から1年間の記事一覧

映画『蟹工船』観てきた

こないだ読んだばかりの小林多喜二作『蟹工船』の映画が、盛岡で臨時上映されていると聞きつけた。監督・主演が山村聡で1953年作という。半世紀以上前の古ぼけた映画が、いまごろ田舎で上映される理由は説明するまでもあるまい。こんなチャンスはそうそうあ…

つわりがひどくて

いや違うって。でも気持ちわるい。 枝豆は硬めが好きなので、やや生茹で状態で火からおろし、塩をふりかけて食べたのだが、夜中になってどうも腹の調子が変。 起き上がって、トイレへ。 胃袋が枝豆を返品してよこしましたとさ。 「こんなんじゃ消化できねー…

高橋克彦さんへの疑問いくつか

今月20日の『朝日新聞』岩手版紙面で、小説家の高橋克彦さんが『「平泉の心」こそ誇り』と題して、世界遺産登録が果たせなかった平泉をめぐる現状について懸念を示していました。内容は、浄土世界への理解を充分に浸透し切れなかった行政に対する苦言で、世…

Docomoは融通が利かない

7〜8年前から嫌々持たされたケイタイ電話DocomoのP651ps蛾ぶっ壊れ、液晶が4分の3ほど見えなくなったので、ドコモショップへ持ち込んで修理見積もり依頼した。 こいつはいわゆるプリコールというやつで、カード番号を入力すると度数分だけ通話が可能にな…

『蟹工船』読んだ

「おい、地獄さ行ぐんだで!」――。 最近売れて話題の本『蟹工船』を読んだ。小林多喜二著で、1929年に『戦旗』に発表されたものだ。 発表から80年近く経つ近代プロレタリア文学が、21世紀のいまになって脚光を浴びたわけは、文芸評論家や小説家など、いろい…

『村に生きる 杉山家のひとびと』(無明舎)

1999年10月、埼玉から一組の新婚夫婦が、秋田県東成瀬村に引っ越してきた。 それまでの生活を捨て、雪深い東北の山村にて自給自足に踏み切り、はや9年。自然豊かな四季のうつろいの中で、数々の失敗と試行錯誤を重ね、地域の人たちとの触れ合い、新しい出会…

カレーの美味しい店ない?(岩手で

盛岡で食事の美味しい店を探すさい、いまだに見つからないのがカレーの美味しい店です。岩手県内ではカレーのイケる店は大船渡など何か所か発見したけれど、盛岡市ではまだ発掘にいたっていません。これではよくない。ネットで検索したら、「キッチンあべ」…

河川行政の今昔

いったん計画したら、その目的がどのようにコロコロ変わろうと、「造る」という結論が先にあって断固として中止しなかった旧建設省直轄ダムは、そのほとんどが不要のものだ。 住民をペテンにかけ土地収用法で恫喝して退去をせまった下筌ダム。 住宅地を秘密…

日本のフィンランドですか

去る7月29日に文部科学省が公表した全国学力調査で、小6では都道府県別でわが郷里・秋田がV2達成。30日付『朝日新聞』は、こう報じている。 秋田県は今回も小6の全科目で1位だった。前回の結果から、国際調査で上位のフィンランドになぞらえて「日本の…

『スカイ・クロラ』を観て

ほとんど諦めていた邦画アニメ『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』、公開終了まであと3日というところへ鑑賞の機会がめぐってきて、今夜観てきたところ。いつもは詳細に映画評をぶちあげるところだけれど、今回はかんたんに感想を書くだけにしよう。 押井…

虻アブあぶ☆

NACS−J日本自然保護協会が隔月間で出版している『自然保護』のバックナンバーを読んでいると、2003年9/10月号で、「野生動物とのトラブルを解決する」との特集が組まれていた。 ニホンザルやツキノワグマ、ハシブトガラスのほか、スズメバチ・セアカゴ…

青森の思い出 ねぶた

青森の大きな楽しみは、夏祭りだった。 東北の夏を彩る夏祭りもすっかり終わった。東北三大祭りといえば青森ねぶた、仙台七夕、そして秋田竿灯。ダントツの動員数を誇るのはねぶただそうだ。6日間で300万人を集めるという。 夏は去り、秋の風が吹きつつある…

放送された

先月末に民放の取材班を案内した内容が昨夜、ローカルニュースで放送された。 過去に何度か取材を申し込まれ、すべて逃げ回っていたけれど、テレビに顔をさらされたのは生まれて初めてだ。しかもしゃべってるし。 ほぼ満足のいく内容で、放送後は記者さんに…

『週刊金曜日』ブログができたらしい

9年ほど前にルポ掲載させていただいた『週刊金曜日』のスタッフが、はてなダイアリーをはじめたらしい。 http://d.hatena.ne.jp/kinyobi/ マメに更新してくださいね。 * * * 昨年は白神山地の一角をしめる田代岳に登り、4年ぶりに俗世を離れ、亜高山の…

すしの自販機

おふくろ連れて回転ずしを食いに行きました。ひと月ほど前に開店したとこです。タッチパネルで注文して、おもちゃの電車が運んでくれるんです。 回転ずしといえば、目の前を流れてくるネタを好みでさらうほか、カウンターの中の板前さんに注文するとこが多い…

花火遠く

田舎の夏を送る花火が途絶えた。 私の住む町にも里帰りの人たちがやってきて、そして夏とともに都会へと去っていく。盛岡からの帰路、家が近づくと花火があがっていた。 仕掛け花火などという大掛かりなものではない、ありふれた花火だ。花火大会なんて行わ…

須川温泉へ

3ヶ月ぶりくらいに栗駒山中腹の須川高原温泉へ行ってきた。6月の岩手・宮城内陸地震でこの温泉もしばらく閉鎖を余儀なくされていたのが、7月半ばに道路開通とともに再開され、お盆休みを利用して浸かってみようと。 温泉へ通ずる道路の傷みは想像以上で、…

恩師をねぎらう

小学校4〜6年の3年間お世話になった先生が3月に定年を迎え、教え子たちが集まって先生をねぎらう会が昨夜地元で行われた。 クラスは37人だったが、急きょ召集かけられたため、駆けつけたのは私を含め6人。みな男。これない同級生の中には焼酎の差し入れ…

『崖の上のポニョ』観たけど

夏の映画の真打ち、巨匠宮崎駿監督の最新作アニメ『崖の上のポニョ』を観てきた。おなじみ盛岡シネコンである。公開は7月19日だが、始めのうちは混雑してゆっくり観られるわけがないので、そろそろ観客も落ち着いたころだろうと6日にレイトショーで行って…

あぢぢぢ

8月に入ってようやく夏らしくなってきた。ねぶた、竿灯、さんさetc。東北の夏を彩るお祭りもいまがピークか。 祭りが終われば夏も終わる。暑さはしばらく続くけれど、夜更けには気温も下がり、熱帯夜となることはない。昨夜は窓を開け放して寝たが、心地よ…

『ハプニング』観てきた

さんさ踊りがはじまったばかりの昨夜の盛岡、シネコンにまた行ってきた。あの話題作『ハプニング』(M・ナイト・シャマラン監督・脚本、マーク・ウォールバーグほか主演)である。 なんの気なしにウェブで宣伝されていたこの映画の予告編をチェックし、これ…

取材おわった

きのう行ってきた。天気はまずまずだった。 疲れたけれど楽しかった。

地震もうお腹いっぱい

寝ていたら突然揺れだした。先月のやつの余震ではないと直感。地鳴りも振動もなかったから。 揺れがだんだん大きくなり、飛び起きた。書棚の本が落ちないかと警戒しつつ、揺れが収まったかなと思ったらまた強く揺れた。 1分ちかく揺れただろうか。やっと収…

取材は来週

先週、テレビ局の記者さんから電話があり、延び延びになっていた取材をいよいよ実行したいとの連絡があった。地震のあおりを受けて禁止になっていた入山が、営林署からようやく許可が得られたという。 入山するのが許可制だとは思わなかった。国有林の所有権…

『靖国 YASUKUNI』観てきた

手ぬぐい(タオルでもいいと思う)を水で絞って、広げてはたくと、「パン!」と軽快な音が鳴ります。これ、日本刀でヒトの首を一刀に斬ったときの音と同じなんだそうです。豆知識ね。 * * * 去る6日(日)、盛岡シネコンで『靖国 YASUKUNI』(監督・李纓…

三平くんが実写映画に

私とほぼ同郷の有名漫画家・矢口高雄さんの、あの名作が映画化されるそうな。アニメじゃなく実写で。秋田の郷土紙『さきがけ』から転載。 「釣りキチ三平」映画化で県内ロケ 三平役は須賀健太さん 漫画家矢口高雄さん(横手市増田町出身)の代表作「釣りキチ…

「平泉」世界遺産ならず

秋田にもゆかりのある藤原清衡の興した平泉の世界遺産登録が、いよいよ決定かとだれもが気をもんだ今朝、さんざん待たされたあげくカナダから届いた報せは、見事に期待を裏切る悲しいものでした。地元紙『岩手日報』記事を貼り付けます。 平泉、登録延期に …

森・自然・ふるさと

地球温暖化に備えよう。CO2削減に取り組もう。ゴミを減らそう。木を植えて森を育てよう。でも、その影で、木を伐り、山を削り、谷を埋めるのはなぜ?* *南極の氷が解けるのを心配する人がいる。中国大陸の砂漠化を案ずる人がいる。オーストラリアの干ば…

文化財落書き問題についてまた

きのうの続報。 イタリア世界遺産落書き:「厳罰」処分 伊紙「あり得ない」 【ローマ藤原章生】「教員、大聖堂に落書きで解任の危機」−−。イタリア・フィレンツェの大聖堂に落書きをした日本人が、日本国内で停学や務めていた野球部監督の解任など厳しい処分…

落書きはダメ、破壊はOK

世界遺産の登録が期待される平泉では、登録が微妙視されていますが、その懸念の大元というのが、しつこく書いてきた金鶏山の鉄塔です。 由緒ある小高い丘の中腹に、東北電力がでっかい鉄塔を建てたため、視界と景観が汚されることおびただしいわけ(朝日新聞…