取材は来週

 先週、テレビ局の記者さんから電話があり、延び延びになっていた取材をいよいよ実行したいとの連絡があった。地震のあおりを受けて禁止になっていた入山が、営林署からようやく許可が得られたという。

 入山するのが許可制だとは思わなかった。国有林の所有権は営林署ではなくわれわれ国民にある。営林署=林野庁こそ、わが祖国の森をズタズタに引き裂いている張本人なわけだから、こうした横暴をわれわれ国民が阻止し、監視しなければならないのだ。ところがどういうわけか日本は、個人が高山植物を一本でも折ったりゴミを捨てると罰せられるけれど、林野庁が原生林の樹木を大量に伐採したり山を削ったりするのはOKという不思議な国なのだ。

 それはともかく、地震による入山禁止措置はたしかにやむをえない。あれだけ大きな被害を残した地震だし、深山にどんな影響があったかも不明なのだ。それでも自己責任において勝手に入山することも可能なのだけれど、ジャーナリストを危険にさらすわけにもいくまい。案内するのはこちらなのだ。

 というわけで、来週半ばに行きます。天気がよいことを祈る。ついでにイヌワシの勇姿を拝めることも祈る。さらについでにクマゲラに会えることも祈る。