恩師をねぎらう

 小学校4〜6年の3年間お世話になった先生が3月に定年を迎え、教え子たちが集まって先生をねぎらう会が昨夜地元で行われた。

 クラスは37人だったが、急きょ召集かけられたため、駆けつけたのは私を含め6人。みな男。これない同級生の中には焼酎の差し入れや餞別をくれた者もいた。

 恩師はあまり変わっていなかったが、久しぶりに会った同級生5人はすっかり変わっていた。40代ともなれば頭も薄くなっているし(俺は自慢のフサフサあたまw)。

 いまどういう仕事をして子どもを何人かかえていて、だれだれはどこでどういう仕事をしていて…と、ふだん関心もはらわない同級生連中の消息がわかったり。

 先生はというと、退職後は旅行や釣りなどを楽しみながら、悠悠自適の生活を満喫しているようだ。昨夜も、前日に釣り上げたばかりの鮎7尾も持ってきてくださり、さっそく板前にあぶってもらって賞味した。うらやましい限りである。俺もそんな60代を送りたいものだ。

 話は弾み、私は聞き役だったが、先生や同級生らの会話は子育てや教育論、ふるさとでの生活のことなど多岐にわたり、それなりに有意義なひとときを過ごすことができた。

 先生にはもちろんお世話になった。心身ともに鍛えられ、人間、大人のあるべき姿、こうあるべきという良い手本と、こうではいけないという悪い手本も示された。

 まぎれもなく、わが恩師である。ビールをあおりながら、教育論を熱っぽく語る先生に、バカガキだった私を更正?してくれたことを改めて感謝するのだった。