ダム

100年後、秋田の農家は

成瀬ダムがらみでメモ。この5年で秋田の農業就業人口(つまり農家?)は、2割も減っているそうです。となると計算上、150年ほどで農家はゼロになります。成瀬ダムは今の農業用水を倍にする目的で造られますが、ダムが寿命を迎えるころ、秋田には農家が存在し…

『さきがけ』紙にボツにされた投書また

去年の秋に地元紙『秋田魁新報』へ投書し、体よくボツにされた投書を、ここに紹介します。テーマは成瀬ダムでして、この件で弾かれたのはこれで3件目。1と2は昨年11月1日のエントリにあります。 ボツにされた投書3 群馬県の八ツ場ダムで、前原国交大臣に地…

湯沢市でゲリラ豪雨?(追記あり)

誘われていたのだけれど、参加できなかった。成瀬ダムの検討の場が秋田市で開かれたのである。「第1回成瀬ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場」。参加といっても会合を傍聴するしかできないのだが。 成瀬ダムと鳥海ダム、「検討の場」初会合 首…

どっぷり雄物川紀行?

秋田県の地方紙「秋田魁新報」の連載企画「どっぷり雄物川紀行」の、4月21日と6月4日の「番外編」で、雄物川流域のゴミ問題をルポしていた。そのタイトルとリンクだけ、まず貼ってみる。 [下流域ルポ(秋田市)]/「美の国」いずこ、終着点ごみの山 http:/…

小沢幹事長と胆沢ダム(追記あり)

胆沢(イサワ)という地名は古来からあり、由来はアイヌ語(夷語)で「イ(それが)サハ(山間の平地)」と説明がつくそうです(由来については諸説ある)。 * * * 民主党・小沢一郎幹事長の元秘書である北海道選出の代議士が逮捕され、小沢さんの現役秘…

期成同盟会から回答

11月25日のエントリーの続報。「成瀬ダムは必要です」パンフレットに対する、ストップさせる会の質問状の回答が、ダム建設促進期成同盟会から届いたらしい。 回答のおおまかな中身は、パンフに期成同盟会の連絡先を入れなかったのは初歩ミスであることを認め…

「成瀬ダムは絶対必要です!」に反論 3

水道用水 最後は水道用水の件。パンフレットではこういう見出し。 水道用水の安定供給のためには…ダムからの放流による川の水量維持が必要です。 成瀬ダムの有効貯水容量は7520万立方メートルで、このうち、水道用水に使われるのは140万立方メートルだ。わず…

「成瀬ダムは絶対必要です!」に反論 2

「かんがい用水確保」のまやかし かんがい用水確保のために成瀬ダムの早期完成を!! 成瀬ダムの最大の目的は、実は洪水調節ではない。農業用水確保である。いわばここからが本番、まず全文引用する。 ■代かき時と夏場に水が足りない! 雄物川筋農業水利事業が…

「成瀬ダムは絶対必要です!」に反論 1

「洪水被害を軽減します!!」のウソ これはいったい、なんでしょうか。 雄物川水系・成瀬ダム建設促進期成同盟会と、雄物川上中流改修整備促進期成同盟会と、成瀬ダム水道利水対策協議会の3団体が連名で、このほど、秋田県の横手・湯沢・大仙の3市と、東成瀬…

「経済効果」のまやかし

成瀬ダム工事にかかわっている業者は、都会の大手ゼネコンから中小のコンサルタント業者まで、毛細血管のように絡み合っています。かんたんに分けると、46トン巨大ダンプカーを駆使してダム本体工事を請け負っているのが大手ゼネコンの共同企業体(JV)で、…

代替案はむしろ地元主導で

記事が前後しますが、地元自治体の首長らが県知事に建設促進の要望書を提出した報道も貼っておきます。 成瀬ダム建設促進求め知事に要望書 地元首長ら 「雄物川水系・成瀬ダム建設促進期成同盟会」(会長・五十嵐忠悦横手市長)、「成瀬ダム水道利水対策協議…

ダムに対する議員さんの態度

秋田出身の衆議院議員の個別のコメントが出ているので、とりあえず全文貼っておきます。ここ2カ月以上、新聞のスクラップとってない…。 5議員が立場を明確にせず 成瀬・鳥海ダム工事 前原誠司国土交通相が「本年度内は新たな段階に入らない」と表明した全国…

『さきがけ』紙にボツにされた投書ふたつ

おととし秋ごろ、地元紙の秋田魁新報(通称さきがけ)に2度ばかり投書しました。私の投書の採用率はけっこう高く、他紙を入れるとこれまで15通ほど投稿して、12回は掲載されました。でもコレはどうかな、掲載は半々かなーとにらんでいたら、見事ボツにされた…

10.25成瀬ダム問題全国集会

この件に関わるようになって13年くらいになるけれど、ついにここまで来たのだなー。 横手市の農協会館にて「成瀬ダム問題全国集会」が、きょう行われた。いま新政権により全国の耳目を集めている八ッ場ダムと川辺川ダム問題。長きにわたった自民党による悪政…

「胆沢ダム」が中止にならない理由

なんのことはありません。中止すべき根拠が無いからです。 「小沢ダム」などと一部で揶揄されている胆沢ダムは、たしかに民主党幹事長・小沢一郎代議士の出身地に建設されています。でも、別に小沢幹事長のお膝元だからということはありません。どんな大物代…

胆沢ダムも凍結?

メーリングリストを通じて某弁護士さんより驚きの知らせが舞いこんできたので、取り急ぎ書き込む。『読売新聞』の報道だ。 48ダム一時凍結、次段階工事に進まず…国交相 前原国土交通相は9日、国や水資源機構が実施している56のダム事業のうち、ダム本体…

保坂ルポと産経記事

元社民党衆議院議員の保坂展人さんが、『週刊朝日』で「八ッ場ダムの隠された真実」と題してルポを書いている。保坂さんはもともと東北出身のジャーナリストで、代議士時代は「公共事業チェック議員の会」に所属し、八ッ場ダムなど各地の無駄な公共事業の現…

NHK「ダムをやめた町」

今月28日夜放送のNHKニュースウォッチ9で、「“ダムをやめた町”が残した教訓」というのを興味深く見た。鳥取県の三朝町に計画していた「中部ダム」の建設を、当時の片山知事が中止を決断し、住民への補償といった後始末をきっちり行ったという、いま大きな…

「八ッ場ダム中止」の余波

自民党政権が半世紀前に計画しながら、未だに完成できず、群馬県にて建設が進む国交省直轄「八ッ場ダム」を、民主党中心で樹立した新政権が「中止」を打ち出したことで、その余波が予想以上に広がっている。マスコミで報道されている風潮の多くは批判的なも…

ルポ・八ッ場ダム

4年前、2005年1月に、ひょんなことから群馬県を訪れ、流れで川原湯町へ行った。予定にはなかったが、いま揺れに揺れている巨大ダム「八ッ場ダム」の現場を緊急取材したのである。それをもとに書いたルポがある。 といっても、あのときはほとんどなんの準備も…