期成同盟会から回答

 11月25日のエントリーの続報。「成瀬ダムは必要です」パンフレットに対する、ストップさせる会の質問状の回答が、ダム建設促進期成同盟会から届いたらしい。

 回答のおおまかな中身は、パンフに期成同盟会の連絡先を入れなかったのは初歩ミスであることを認めた以外は、ダムは有効だと思うし必要だと思うし、ぜひとも造るべきだと思う、というもの。おおむね、予想通りの内容であった。

 ストップさせる会では、具体的なデータが示されていない点を挙げて、回答が不十分であると声明を出したが、データを出す気など最初からなかったのだろう。それ以前に、データなんて持ち合わせていないのだろう。

 回答の中で気になった言い回しを挙げてみる。

 …農業用水が不足していると認識しております。
 …総合的な対策が有効であると考えております。
 …改善されると思います。
 …機能も発揮されると考えております。

 言葉尻をとらえるようなことは、あまりやりたくないけれど、「考えております」「思います」などと、もはやお役所言葉でさえない、希望的観測の羅列なのだ。でっかいダムをつくればなんとかなる、なにがどうなるのかわからないけれど、とにかくなんとかなるハズだ、と。

 考える、思う、だけでイイコトが実現できるなら、そんなたやすい話はないのでは…。

 どうか期成同盟会の方々は、成瀬ダムの真相と深層を勉強していただきたい。俺は勉強してるんだなどと上から目線で言うようで申し訳ないのですが、あなた方の不勉強にはため息つく以外にない。私たちをグウの音も言わせないようなデータと事実を、どうか示していただきたいのである。

 それとも、もしかしたら、ご存じなのでしょうか。成瀬ダムは治水・利水上、不要であることを。もはやシノギ(仕事)欲しさのみ、それだけを目的に建設促進の旗を振っているのだと。

 期成同盟会の会長を担っているのは、五十嵐忠悦横手市長。つまり政治家である。無駄な土建の仕事を持ってくるのが政治家の仕事なのでしょうか。

 ほんとうに政治家なら、私たちの規範となる政治をしてほしいのである。