ダムに対する議員さんの態度

 秋田出身の衆議院議員の個別のコメントが出ているので、とりあえず全文貼っておきます。ここ2カ月以上、新聞のスクラップとってない…。

5議員が立場を明確にせず 成瀬・鳥海ダム工事
 前原誠司国土交通相が「本年度内は新たな段階に入らない」と表明した全国のダム事業のうち県内の三つのダム事業について、本県の国会議員7人に考えを聞いたところ、本体工事が未着工の成瀬ダム(東成瀬村)と鳥海ダム(由利本荘市)に関しては、民主党民主党系会派の計5人が態度を明確にしなかった。民主党松浦大悟参院議員(本県選挙区)は事業継続に反対、自民党金田勝年衆院議員(比例東北)は条件付きで賛成だった。未着工ダムに対する政府の姿勢が注目される中、与党議員のほとんどが立場を鮮明にしない結果となった。
 三つのダム事業のうち森吉山ダム(北秋田市)については、完成予定が2011年度に迫っていることから、6人が事業継続に賛成とした。ただ、来年度予算案の無駄を洗い出す政府の行政刷新会議で「事業仕分け」を担当する寺田学衆院議員(秋田1区)は「個別の事業について具体的に答えることは控えたい」と回答した。
 京野公子衆院議員(秋田3区)の選挙区には成瀬ダムと鳥海ダムの建設予定地がある。成瀬ダムについては「必要とされた経緯や目的のほか、代替案を検証する必要がある。現時点では賛成、反対のどちらでもない」、鳥海ダムでは「判断するだけの材料を集められていない」と答えた。
 川口博衆院議員(秋田2区)は「地元の意向を丁寧にくみ取って、方向付けしないといけない」と述べ、高松和夫衆院議員(比例東北)も「地元の意向は十分に尊重しなければならないが、微妙な問題であり、回答は控えたい」と慎重な姿勢を示した。
 鈴木陽悦参院議員(本県選挙区)は成瀬ダムについて「ダムに代わる効果が得られるものを作るべきとも考えるが、建設による経済効果、完成後の交付金を見込んでいる自治体もあり、複雑だ」と回答。鳥海ダムは「賛成、反対を含めて、もっと議論の余地がある」と指摘した。
 松浦氏は成瀬ダムに関し、「計画当初と状況が変わり、農業用水を確保する必要性は薄れてきている。治水面では堤防の整備を急ぐべきだ」と強調。鳥海ダムについては「建設による経済効果を期待するよりも、美しい自然を生かす方向でまちづくりを進めてもらいたい」と述べた。
 金田氏は「ダムによる治水、利水の必要性に基づいて進められてきた事業であるとすれば、現時点での地元の考えをしっかり確認した上で、粛々と進めていくべきだ」と答えた。
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20091107c