NHKクロ現「故郷の町に美少女」
昨夜、NHKの「クローズアップ現代」を見てました。「若者殺到! 故郷の町に美少女」と新聞の番組欄にあり、もしかしたらアレか? と思ったらアレだった。
わが郷里・秋田の羽後町が、その対象でしたよ。いや私の地元ではないのですが、隣町なのです。友人も知人も多い。さしたる地場産業のない町で、有名なことといったら西音馬内盆踊りくらいでしょうか。人口は、たしか30年くらい前までは2万人と、秋田県内の「町」としては大きいほうだったのですが、ご多分にもれずの過疎化で、いまでは1万6000人に減少したらしい。
そこが2年前に、ある有志の発案で実行された「美少女」キャラクターによる町おこしが大当たりし、全国から「萌え」ファンの若者が集まって、経済効果が1億円に達したのだそうです。
すごいことです。社会派のこの番組でも、かなり好意的にあつかってくれていました。番組の趣意は、過疎化にあえぐ町が、ささいなアイデアと勇気ある決断力、そして着実な実行力がうまく噛み合い、予想外におおきな結果をもたらした。そんな地方の小自治体の姿を描いたもの。全国から羽後町へ集まったのは、美少女キャラクターと「萌え」に誘われた若者たちです。里山の自然のほか、なにもない田舎で、昔懐かしい萱葺き屋根や駄菓子屋に惹かれ、10回も訪れている関西出身の若者の気持ちは、すくなからぬ人が共感できることと思われます。
こういった試みは、町出身で都会に暮らすひとりの若者の発案だそうですが、町に住んでいては、けっしてこのアイデアは生まれなかったでしょう。町を離れ、都会で暮らすようになり、生まれ育ったふるさとを外から見つめて、初めてふるさとの良さを知った。よくあるケースです。
いま最高潮にある羽後町の美少女ブーム、今後の課題はズバリ、いかに継続させてゆくか、でしょうか。ブームはいずれ去りますから。
ゲストの河瀬直美さんが言ってました。思い切った決断と実行力。地元人じゃない、縁もゆかりもない部外者のアイデアを、半ば強引に持ってくる、みたいなこと。
今回の美少女キャラクター導入でさえ、当初は反発があったそうです。それをはねのけたのが、銀行幹部による説得。今後は、これをしのぐ度肝を抜くアイデアをぶちかまし、地元の親玉も説き伏せる有力者を味方につけて、一気にたたみかけて、反発さえもエネルギーに変えるような流れに持っていくことでしょうか。
有志らの、今後の活躍を期待します。
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さて、褒めちぎるのはこれくらいにしてと…。
美少女ですか。やめときゃいいのに2ちゃんねるの実況板見てしまった。ほとんどお祭り状態だった。スレッド立ちまくり。どれが本スレなのかわからんかった。
どんな反応だったかは書かなくてもわかると思うけれど、バランスとるべくいくつか抜粋します。
聖地巡礼wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
きめええええええええええええええええwwwwwwwwww
オヤジ達〜えげつねーーーー
オタクで町おこしwwwwwwwwwww
スーツという軍服wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
おれが地元民ならおまえらにきてもらいたくないわwww
今来た。ひきこもりの更正かと思ったが違うんだw
お前らが秋田をどうするって?あ?いい加減にしろよマジで。好意的に受け止められるのはせいぜいネイガーまで
美少女で有名な町って、大人になったら恥ずかしいよ(´・ω・`)
美少女キャラでまちおこし ふつうの人は注目しないよ
聖地巡礼(苦笑) (ノ∀`)アチャー
早く美少女だせよ!!!!!!!!!
美少女好き=ロリコン
なんて腫れ物に触るような番組進行なんだw
【 結 論 】 キモヲタから金をむしって景気回復
NHKが取り上げたらブームは収束に向かう法則
萌え林業とか萌え農牧とか
と、こんな感じ。番組の終盤は河瀬監督の作品論にちかいやりとりとなっていたので割愛します。まあ想像どおりでほっとしました。
羽後町の美少女キャラクターのさきがけとなったのは、地元産米の袋でした。その写真をあげておきますね。ちなみに↓のは、米袋を入れていた段ボール箱に描かれていたイラスト。秋田出身の漫画家・矢口高雄さんの描いたキャラクターですが、このイラストをみたlivedoor.com記者、「謎のキャラクター」などと書いてたんですよね。笑