非世襲の総理大臣

 いま盛岡にいます。なんでもきょう夕方から、市内にて民主党の定期大会があり、県知事も出席して盛大に開催されたと先ほど報道がありました。

 しかし、県選出の民主党国会議員は、だれも出席しなかったそうです。理由は書くまでもありませんね。

 さて、昨秋の劇的な政権交代で、民主党を中心とした非自民の連立政権が樹立したものの、諸般の事情で首相が退陣し、民主党の党首交代にともなって、きょう午後から行われた総理大臣指名選挙で、菅直人氏が、わが国の首相に就任しました。

 菅直人氏は、父親が事業家という出自ですから、いわゆる二世議員ではありません。保守系議員としては、いまでは珍しいとさえいえる、世襲とは無縁の議員

 そんな方が党のトップになったばかりか、総理大臣の座を射止めてしまったのです。非世襲議員が首相になったのは旧社会党の村山さん以来14年ぶりとか。

 これは期待しないわけにはいかないでしょう。どぶ板選挙を戦ってきたかはよく知りませんが、親の地盤を受け継いだ苦労知らずの甘ちゃん議員と同列視はできませんから。

 過去には褒められない話題もありましたが、致命的な失態とまではいえますまい。政治的手腕も、これまではいかんなく発揮?されてきたと言ってもよいかと。

 鳩山さんは一年たらずで退きましたが、それ以前の首相も大差ない任期でした。菅直人さんはどこまで国民の支持を得、信頼を勝ち取り、私たちを導いてくれることやら。

 掛け値なしに支持するとは言いませんが、国民のひとりとして純粋な気持ちで期待したいと思います。

 ところで新閣僚の選出は週明けですか。顔ぶれしだいではまた自著の送付を準備しないと…。