民主圧勝ですか

 出口調査をざーっと見たところ、どの報道も民主党圧勝の予想をたてていました。午後8時をまわったとたん、画面の各政党獲得議席数が、民主のところだけ瞬く間に数値が増えてゆく。まるでガソリン給油機のカウンターみたいでした。投票締め切りイコール開票開始ってわけじゃないのにね。

 まだ開票序盤のはずですが、放送局によっては、あらかた議席数が出揃ったかのごとく報じています。いずれにせよ政権を担ってきた自民・公明両党は惨敗で、民主の圧勝は揺るがないみたい。その他の野党も、民主一人勝ちは許さないとばかり、追い上げを図っているようですね。共産・社民も健闘しそうです。

 これで政権交代が確実。戦後、わが祖国・日本は、自由民主党による事実上の一党独裁が、長々と続いていました。十何年前だか、日本新党とかいうミニ政党が湧いて、その党首をはじめとする連立政権ができた時期があります。あのとき初めて自民党が下野しましたが、連立政権は自民党が裸足で逃げ出すくらいの悪政をやらかしてくれましたっけね。

 それ以来国民は自民党を下野させることに懲りた…わけではないでしょうけれど、小選挙区制になって何度目かの総選挙、そろそろまともな政権交代があっていいんじゃないかなと、私を含めた国民は思ったのでしょうか。

 政権交代は、いついかなる場合においても国民のためになる、なんていう格言だかを聞いたことがあります。まあ、あまり頻繁な政権交代も困るけれど、だいたい5年から10年未満、ちょうど参議院の任期にあたる6年くらいで、政権交代があってもよいかもしれませんね。国政が常に緊張感につつまれ、国民もさらなる関心がわくでしょうし、それは都道府県政にも伝播し、より身近な市区町村政へと移っていくはず。

 国民のための政治。まつりごと。新政権に期待します。