食料自給率のこと

 国内有数のコメどころ秋田。「あきたこまち」に代表される美味しいコメの産地として、全国の食卓を飾り、日本の食文化育成に大いに貢献している。

 とはいえ、秋田は東北。冷涼な気候のもとで、古代はコメの栽培に適さなかった土地柄でもある。

 わが郷里の遠い祖先にして縄文人蝦夷大和朝廷が付けた名)は、もともと狩猟民族であった。ウサギやシカやクマを狩り、山や海の幸を獲り、クリやブナを栽培して暮らしていた。石器時代から縄文時代、争いのない平和な時代は一万年以上もつづいた。

 そこへ大陸から、ユダヤ起源の渡来人がわたってきて、コメの栽培技術を伝授した。弥生時代の到来である。いまから3000年ほど前だ。

 弥生人縄文人の文化をことごとく否定し、破壊し、自らの価値観や観念を、蝦夷をはじめとする日本人の祖先・縄文人に押し付けようとした。生活様式も食べ物も、宗教さえも、縄文人のそれを野蛮で未開と決め付け、権力と軍事力をタテに、これに従わない縄文人を力ずくでねじ伏せた。

 たとえば「日本神道」のごときを、日本古来のオリジナル宗教とありがたがっている人が少なくないが、神道なんぞはユダヤ教の猿真似にすぎない。アラハバキなどの真の「日本古来」の宗教は、神道をもたらした渡来人の手によって、ほぼ滅亡したのである(このことはいずれ詳しく書くが、日本の文化を守れと日ごろ叫んでいる人たちは、滅亡させられた古代の文化にはほとんど興味を示さず、その復権・復活にも動こうとしない)。

 秋田はもともとコメの栽培に適さなかった。だがコメをつくらなければ生活できない律令体制が完成された1000年あまり前から、いかに冷涼な土地でコメを安定的につくるか、度重なる自然災害や、数十年おきに起こる飢饉を乗り越え、品種と技術改良を重ね、先人たちの血のにじむ努力の結果、秋田は全国でも有数のコメの産地となったのである。

 縄文文化を、その痕跡をほとんど残らぬほどに叩き壊されたことは許しがたいけれど、命と暮らしに絶対的に欠かせない食のかなめ・コメを安定供給できるまでに発展をとげたいま、その点については渡来人らの“功績”を認めないわけにはいくまい。

 だが日本の食料自給率は40%を割り込み、いまや39%に低下したとか(カロリーベース)。

 これを都道府県単位でみると、秋田の食料自給率は163%だそうな。自給率100%を超えるのは、北海道・秋田・山形・青森・岩手の5道県のみ。

 国内での穀物自給率は、100%を越える県は北海道(178%)、秋田(163%)、山形(129%)、青森(120%)、岩手(106%)、であり、逆に10%を切ってしまっているのが東京(1%)、神奈川(2%)、大阪(3%)の都市が多い事がわかります。極度の農地不足により都心には外国産の農作物が溢れています。
http://www.foodpanic.com/index3.html

 こうしてみると、東京都が1%というのは、もはや危機的状況を通り越して狂気の沙汰と言えるのではないか…(汗)。

 (つづくかも?)