巣箱めぐる攻防

 昨年10月6日に取り付けた盛岡オフィス前の巣箱(↓のURL)。うまい具合にシジュウカラが営巣したのをこの連休前に確認した。
http://d.hatena.ne.jp/binzui/20071006

 で、予想どおり始まりました。スズメの奪取作戦…。

 朝からシジュウカラが巣材をせっせと巣箱に運び込んでいる最中、スズメがやってきてちょっかい出しているんですね。巣箱にひっついたり、小枝にとまって待ち伏せしたり、屋根にとまって意地悪したりと。

 それも一羽や二羽じゃなく、五羽くらいきてる。なんと複数のつがいスズメが、一個の巣箱にストーカーしているんですよ。

 スズメさんの目的は、巣箱そのもの。シジュウカラのお家を奪っちゃおうってわけ。

 以前、北上オフィスそばの電信柱の支線ガードに、シジュウカラが巣をつくったのを観察したことがありました。黄色の筒の中をのぞくと卵が5個くらい産み付けられてましたっけ。それが一ヶ月くらい後になると、なぜかスズメが巣を出入りしてました。あわれシジュウカラさん、せっかく確保した巣を奪われたんでした。

 スズメが他種の巣を奪うのは珍しくないんです。イワツバメもよく取られます。スズメの巣をムクドリが奪うこともあります。野鳥の世界は子孫を残すために必死なんです。どの世界も同じことですが。

 でも私がつくって取り付けたこの巣箱、スズメには奪えません。

 なぜなら、穴の直径をちゃんと考えてつくったからです。

 シジュウカラ用には直径2.8センチで穴をあけることと決まっているんですね。スズメ向けなら3センチ。

 あの穴はきっちり2.8センチにしてあります。スズメにはどうあがいたところで、巣箱の中に入れないのです。

 それでもスズメさん、なかなかあきらめようとしない。しつこくつきまとう自分たちを尻目にひゅんひゅん巣箱の中を出入りするシジュウカラを眺めながら、地団駄踏んでおりました。

 さすがに気の毒になってきた。スズメ用の巣箱、つくってやっかな…。