ヘイセイの言論弾圧
●四つの弾圧事件
１ 葛飾区マンションビラ弾圧事件＝日本共産党の都議会報告などを配り，住居侵入罪で起訴。
２ 国公法弾圧（堀越）事件＝ 休日に「しんぶん赤旗」号外などを配り，国家公務員法違反で起訴。
３ 立川反戦ビラ弾圧事件＝自衛隊官舎にイラク派兵反対のビラを配り，住居侵入罪で起訴。一審無罪。
４ 板橋高校「君が代」強制反対弾圧事件＝卒業式開始前に週刊誌のコピーを配り，威力業務妨害罪で起訴。
上のうち１の，マンション郵便受けに政党ビラを配って逮捕された事件の裁判（一審）できょう判決がでたようです。無罪ですと。それで浮かんだ素朴な疑問。
マンションの郵便受けに政党ビラを配った，ただそれだけで110番通報されるのって普通なんでしょうか。
通報を受けて警察官が８人以上も駆けつけるのって普通なんでしょうか。
そして逮捕されるのって普通なんでしょうか。
んでもって23日間もの間，署に拘留されるのって普通なん（略。
いずれも100パーセント，普通みたいですね（笑）。私の住む東北の田舎じゃちょっと考えられないけれど。
ついでに言うと，２の場合は被告が国家公務員であるということで国家公務員法違反で起訴されていますが，公務員を辞して選挙に立候補し，かつての部下を選挙運動に利用することは問題ないみたいです。さらに付記すると，２の被告に対し公安警察は述べ171人を動員して，半年以上も被告の動向を尾行・張り込みを行っていたそうです。公安警察てどういう「公安」を守ろうとしているのかよくわかりませんね。言っちゃえば「思想警察」じゃないのかな？ お隣のお隣の国みたいな（行ったことないけど）。
でもこれがやっぱ普通なんでしょうね。
そういえばきょう小泉サンが，山形県鶴岡市で自民党の加藤紘一・衆議院議員の生家が放火され全焼した件で，二週間目にしてやっと「許せない」とかってコメントを出しましたっけ。かつてＹＫＫともじられた盟友に対し素っ気なかった小泉サンも人の心がおありだったようです。
放火して逮捕されたその容疑者は過去にも罪を犯していたそうですが，これといった思想的な背景のない類いのものだったせいか，「公安警察」（思想警察？）の方々はなんら尾行も張り込みもせず，まったくマークしていらっしゃらなかったのですね。
そう，これが普通なんでしょう。
こんな「公安警察」の庇護のもと，わが日本は“左翼”テロは断固として阻止し，逆に自称“右翼”のテロはテロと見なさず容認し，下手すると歓迎する方向へ流れていることは確か。
