ハリー・ポッターと死の秘宝PART1

 冬の映画で楽しみにしてたハリポタ第7弾(デヴィッド・イェーツ監督)がついに公開されたけれど、いまのわたしは体調不良真っ只中。行こう行こうと思いつつ混雑を避けるため、大曲のイオンシネマで昨日、観てきた。館内は10人くらいしかいなかった(笑。

 2巻を前後編に分けた初の試みは、もちろんのぞむところ。省略したり端折ったりカットするシーンが極力抑えられるから。といっても原作はまったく読んでいないので、ネットで検索しながら、鑑賞後に脳内でつじつまを合わせたりしている。

 それだけに、ハリポタファンにしてみれば、今作の出来はなかなか好評のよう。期待したシーンが出てきてよかったとか、逆にでなくて残念とかもあるが、おおむね好意的にみられてるようだ。

 しかし、わたしとしては、やや不満が。

 戦闘シーンが少ないのね。マッド・アイ・ムーディが殉死するシーンが見事にスルー。ハリーたち3人が反撃するところはちょくちょく出てきたけれど、ほとんど逃げ惑っているだけじゃないですか。大人連合である騎士団が冒頭以後、ちっとも活躍しないんだから。したがって、ほぼ全編、ハリー、ハーマイオニー、ロンの3人だけの構図。野宿というかキャンプというか、そればっか。そんな3人をめぐる仲たがいや葛藤も次第に飽きてくる。これは少年少女の友情と成長物語なんだと言われればしかたないが。

 疑問に思ったところもいくつか。冒頭で隠れ穴に飛んでいくシーン、ポリジュースで7人がハリーになってばらばらに逃げるアイデアは悪くないが、本物のハリーが別人に化ければいいだけの話じゃないのかな。それよりポートキーや姿現しで一気に移動すれば簡単だろうに。なんで危険をおして7人のハリーをつくらなきゃならなかったんだろうと思った。ヤフー知恵袋にもそんな疑問はなかった。愚問なのかな。

 でもまあ、ハリポタファン(映画のみの)としては、それなりに楽しめた。後編が待ち遠しいです。