北上コロッケと花巻バーガー
奥州市胆沢区に野暮用があって、ひさびさに国道397号の峠道を走った。
雨だったので写真は撮らないが、県境を越えると焼石岳を主峰とするブナの原生林と胆沢川の源流部が、以前と変わらぬ姿で見事に展開する。
国定公園にして森林生態系保護地域だ。
わが秋田県側はことごとく伐採され、例によって貧相なスギに植え変えられてしまったが(したがって国道397号の秋田側は国定公園から外れている)。
原生林を抜けると、あの胆沢ダム建設地。日本最大級の堤体規模をもつ巨大ダムだ。これに関しては過去に触れたことがある。
写真を撮ったが、悪天候なのでUPはいずれ。
で、町内に入り、胆沢の用事は15分ほどですませる。
あとは戻るだけなのだけれど、せっかくなので北上へ。ちと食べたいものがあるから。
市内の定食屋で食えるそうだが、目印ののぼりがない。あちこち回ったけれど、お昼にはまだ早いせいか、みつからなかった。
しかたなく江釣子のショッピングセンター・パルのフードコートへ。そこの店でやってるから。
喜乃字という和食屋さん。まだ人はいない。北上コロッケ定食を注文して間もなく出され、はむはむ食べた。
市内の二子町というところはイモノコ(サトイモ)の産地だ。それも他よりも粘り気の強さで評判。ここ出身のおふくろが言ってる。
それを素材につくったのが北上コロッケである。
とろみと粘り気のある具が、ころもに包まれ、味もついてる。
なかなかいけましたよ。
つぎは、となりの花巻市へ。
ここには花巻バーガーというのがある。
花巻でも社用があったので、手早くすませ、あるパン屋へ向かった。
ミッシェルというパン屋。
花巻バーガーは、ここがルーツなんだそうです。
昼どきにさしかかってるので、そこそこ人がいた。
せっかくだから菓子パンをあれこれ買い求め、目的の花巻バーガーを見つけると、3個しかない。
まあ自分は一個あればいいんで。
店員さんによれば、肉を使わず、おからとコンニャク粉を素材にしたヘルシーなハンバーグだそうな。野菜もたっぷり。
テーブル席があったけれど、一人で席を占めるのもあれだから、車の中でかぶりつきました。
さっきの北上コロッケで腹はふくらんでいたので、あまり美味くは感じなかったけれど、空腹時だったらきっと美味しくいただけだことかと。
いや、歯ごたえもあり味もよかったですよ。
B級グルメはご当地グルメともいう。知名度はあまり高くなく、これといった凝った素材や作り方ではない。屋台でもつくれるような、安価で庶民的で、小腹がすいたときのおやつ代わりや、昼飯によい食べ物だ。
秋田にも横手焼きそばってのがあり、去年のB-1グランプリで優勝したけれど、びっくりするほど美味いわけじゃない。ごくありふれた美味しさ。つくり方もいたって簡単なのです。それがB級グルメ。美味しいには美味しいけれど、毎日だと飽きる。たまに食べるから美味しいんですよね。
というわけで、間欠的にB級グルメをネタに書きます。