『プレデターズ』

 思ったより面白くなかったのでブログには書かないつもりだったけれど、せっかくだから簡単に。

 ロバート・ロドリゲス監督でエイドリアン・ブロディ主演の本作は、プレデターシリーズの……ええっと5作目にあたるのかな? シネマトゥディによれば、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の第一作(1987年)の正・続編になるようなことが書かれていた。プレデターといえば『2』(1991年)がつくられたし、エイリアンとの対決シリーズも2作公開されたけれど、それらとは関連がないらしい。

 観ていて退屈はしなかったけれど、どこか違うな、と思った。プレデターは確か非武装の人間には危害を加えないはずだし、地球から選りすぐりのコマンドーを集めて、某惑星に無造作に放り込むという設定も、斬新なようで無理がありすぎ。惑星には巨大な掘削機が放置されてて、生き残りがそこに住んでて、まるまると太りながらプレデターの探索網をかいくぐって生き延びていた辣腕のくせして、あっけなく殺されちゃうのはちょっと…と思った。

 日本のヤクザ、ハンゾー(ルイス・オザワ・チャンチェン)も対プレデター戦に強制参加?させられているのは、日本のファンへのサービスとしても、日本刀でプレデターに対峙し、その結末には苦笑するばかりであった。

 プレデターの見た目がグレードアップしたことや、戦闘能力の強化など、見どころは多く、それなりに見ごたえはあったけれど、どこか抜けてるというか、片手落ちというか、アンバランスな点が気にかかった。

 ま、退屈はしなかったから、観てよかったとは思う。続編もつくられるだろうし、期待したい。
 (7月22日記)