神奈川・大磯出張

国道1号から写す


 「さよならって 夏の海に 夕陽がいう」と石川秀美が歌ったのは30年くらい前だろうか。

 その湘南海岸の一角を占める神奈川の大磯というところへ、きのう海の日に日帰り出張があったので、書いておく。

 盛岡発はやてに揺られ、2時間半ほどで東京に着いた。ホームは無茶苦茶暑かった。なんでも全国各地で最高気温35℃超えの猛暑日だったらしい。

 東海道線普通列車に乗り換え、神奈川を目指す。東海道線は8年ぶりだ。2002年10月の関東オフ会で川崎へ行ったんだったな。

 小一時間で平塚に到着。ここでレンタカーを借りて、となりの大磯というところへ行くのである。

 レンカターの支店をさがすのに手間取ったが、予約していたのですぐ借りられ、国道1号線を西へ。

 目的地へも円滑にとはいかなかったが、どうにか見つけて、仕事は1時間ほどで終わった。

 それにしても暑い。東北に比べて暑いのは当たり前だが、仕事先の家人も「今日の暑さは、特別」とうんざり顔で言っていた。

 平塚へ車を戻しに帰る途中の国道1号、かなり渋滞していた。すぐそばが相模湾の海、つまり湘南海岸なので、行楽帰りの車で混み合っているのだ。

 湘南か。東北のわたしには無縁だが、関東人にはお馴染みの夏のスポットだ。江の島と書かれた案内標識もたくさんあった。

 相模湾――湘南の海というものを見てみたかったけれど、日帰りだし、ちょっとした寄り道でも電車に遅れたら大変である。車を停めて外へでるのも、この暑さでは億劫だ。さっさと車を返して東京へ戻ろう。

 レンタカー屋へ返却し、平塚駅で帰りの切符を買い求め、行きとは逆のルートで盛岡へ向かった。

 盛岡到着は20時ちょっと前。この日の移動距離は1138キロメートルであった。

 (7月20日記)