さえずり競演
小鳥に叩き起こされる季節がやってまいりました。
いまいる盛岡は、どちらかというと自然が遠いところなので、野鳥の声はまばら。でも春を謳歌する鳥はどんなところにもいるので、朝っぱらからそいつらに叩き起こされる羽目になる。
おなじみのスズメのほか、市街地にもいるシジュウカラ、ハクセキレイ、カワラヒワが、今年もさえずりを開始した。
夢うつつに朝のまどろみを楽しんでいると、夜明けとともに聴こえてくるのです。あ、スズメだ、あっちからカワラヒワ、シジュウカラも。セキレイも鳴いてる…と頭の中であれやこれやと。
眠っているはずの頭が活性化しだして、やがて思案が派生し、セキレイって盛岡の鳥なんだよな…でも写真のセキレイはセグロセキレイ…市内にはセグロなんてめったにいないんだからハクセキレイの写真にすればいいじゃん…などと余計な事まで考えることになり、眠気もいつしか消えて、眠いのに起きてしまうのである。結果として寝不足に。聴いたことのない声なんかすると、もう気になって眠るどころじゃなくなるし。
それでも盛岡市内だからまだ野鳥は少ないが、地元だと窓のすぐそばで、あらんかぎりの声で鳴かれる。大船渡にいたころはイソヒヨドリによく悩まされたっけ。声が素晴らしいものだから矢も盾もたまらず双眼鏡もって朝もやの中を走りまわった。
野鳥の声は大好きだが、寝不足は困る。深夜でも鳴く鳥がいるし。ホトトギスとかフクロウとかトラツグミとか。
春はうれしい季節であるけれど、鳥さんもほどほどでお願いしたいです。