閃輝暗点
きのう夜更け、ハイスペックPCで遊んでみようと、宿舎近くのネットカフェへ行った。車を降りると、視界に奇妙なモノが見えた。
視界といっても網膜。強い光を見たときの残像のようなものがちらついていた。
はて、紫外線ライトとかレーザーポインターでも見たっけ? まあすぐ消えるだろうと深く気にしなかったが、ブースに入ってしばらくしても、チカチカが消えない。
残像ってやつは、じき暗くなって消失するのに、そいつはなぜか瞬いているのだ。ネオンサインのように。
形状はというと、怪獣の口というか、ノコギリのギザギザがエビのように反り返って、それがウェーブがかってチカチカ点滅しているのである。
なんだこれは? まさか網膜に異常が? と不安にかられた。
次第にその得体のしれないチカチカ、大きくなってきた。ますます不安が膨らんできた。
ついには視界いっぱいに広がり、やがて外へはみ出して、消えていった。自覚してから30分ほどだったろうか。
あっけにとられてしまった。なんだったんだあれは。
なぜか頭が痛かった。まあ朝からだったけれど。
宿舎へ戻って、さっきの得体のしれない網膜の現象をしらべてみたら、すぐにそれっぽいものがヒットした。
まず、視覚障害が起きる。
突然、視野の真中あたりに、まるで太陽を直接目にした後の残像のような黒いキラキラした点が現れる。視界の一部がゆらゆら動きだし、物がゆがんで見えたり、目の前が真っ暗になったり、見えづらくなる。
その後、みるみるうちに点は拡大していく。ドーナツ状にキラキラと光るギザギザしたガラス片や、ノコギリのふちのようなもの、あるいはジグザグ光線のようなものが稲妻のようにチカチカしながら30分ぐらいかけて光の波が四方に広がっていく。これは無数の光輝く歯車のような点が集まり回転しているようでもあり、視界の大部分が見えなくなることもある。これらの視覚的症状は短時間に進行するため患者は非常に不安を感じる。
そしてこの閃光と暗点は40分ぐらいで広がって、視野の外に出て消えて行く。
症状が治まった後、引き続いて偏頭痛が始まる場合が多い。
この後に頭が割れてしまいそうな激しい偏頭痛が3〜4時間続き、強烈な吐き気・嘔吐などを伴うことが多い。
(Wkipediaから転載)
これだ。頭痛の症状といい、ほぼ、間違いない。重大な病気というわけではなさそうだが。
Wikiによれば、若い人に多いらしいけど中年以降にこの症状が起こったら精密検査したほうがよいみたいなことが書かれていた。とくに事後の偏頭痛が起こらない場合は要注意とか。俺の場合は頭痛があったから、あまり心配はないということだろうか。
こないだ眼科医へ行って眼に異常がないことを確認したばかりだけれど、閃輝暗点は眼の病気ではないという。総合病院へ行く必要がありそう。
はあ、数年前の偽痛風や、脂肪肝の疑いや、乱視や、この閃輝暗点といい、中年になるとカラダのあちこちにガタが出てくるんだね。
心は若いままでも、カラダはしっかり年をとってるってわけか。やれやれ。