「最上川」世界遺産断念

 …だそうです。選挙にともなって新たに就任した吉村知事の方針により、かねてから懸念されていたことが現実となったようです。

最上川世界遺産登録を断念 山形県が議会に説明
 山形県は18日、世界遺産を目指してきた「最上川の文化的景観」について、登録を断念する方針を決め、県議会各会派に内示した。世界遺産岩手県の「平泉の文化遺産」が昨年、登録延期になるなど新たな登録が抑制傾向にあることなどを考慮し「国際的な視点から見て、登録は現実的ではない」(県教委)と判断した。世界遺産の関連事業はすべて中止する。(後略)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090618-00000010-khk-l06

 これについてはことし2月20日にも書きましたが、個人的には平泉より有望なのではと思いながらも、旧体制の熱意(?)とは裏腹であった地元の内実をごまかし切れないことの顕れかもしれません。

 山形県はわが秋田とともに「出羽国」の一角をなしています。月山を母体とする山岳信仰も、この「最上川―」に含まれていました。今回の「断念」は、どうやら本決まりのようですからこれ以上は語るまい。残念といえば残念ですが、月山の荘厳さと最上川のとうとうたる流れは変わりません。