お帰り、夏鳥たち

 週3の早朝ジョギングで山手の公園を走っていると、聴き覚えのあるまろやかなる声。

 キビタキだ。声のするほうに目をやると、木々のこずえに影。例のキザったらしい姿が見えた。軽やかに鳴きながらこずえをわたっていった。

 キビタキは好きな鳥のひとつ。もう10年以上になるか、ちょうどここの公園の遊歩道で、アカマツのこずえに留まって、私の頭上、ほんの2〜3メートルも離れていない位置で、夢のようなさえずりを聴かせてくれた。

 すぐ下に私が、半ば呆れ返って見ているのに、逃げもせず、まるで私のために一生懸命に鳴いてくれたようだった。

 あの固体であるわけはないが、もしかしたら子孫かもしれない。

 きょうは、夏鳥をいくつも確認した。オオルリセンダイムシクイも。

 先週はクロツグミも鳴いていた。カッコウホトトギスも間もなくやってくるだろう。

 大型連休中、東北にも夏鳥の季節がやってくる。