出版して3か月

経ったんですね,反響といえば新聞記事に載ってちょいちょい聞こえてきたくらいです。先日ブロック紙にも掲載されましたがなんら反応はなかった。Googleで検索して出版情報以外のを手当たり次第に踏んでみましたが,2つのブログが拙著を取りあげてくれていただけ。それはとてもありがたいのですが,薄いよね…反響が…正直言って少ない…もっとあってくれたら。

でもよくよく考えてみると,私も読んで巻末に参考文献として触れた,資料としてとても価値のある多くの書籍の中に,ベストセラーになった本て一冊もないんですよね。

ようするに「売れるわけがない」のです。そういう摂理になっているのでしょう。郷土史を主題に,自然環境保全を謡い文句にした本は,あくまで資料であって娯楽的側面はきわめて薄い。そういうもんなんでしょう。売りまくろうなんて思うこと自体間違っている。読んでおもしろいのでなければ売れないのですから…この国では。

これではフツーの出版社が積極的に出そうなんて思わなくて当然。でもわが国には表現・出版の自由があります。国民にひとつの事実を知らしめ,啓発する自由が現に存在します。この権利を行使しなくてなにが表現の自由か。

つまりは「出版する側」の責任に帰結するのでしょう。出版しさえすればOKなんてのは無責任のきわみ。出版し流通に載せたら,こんどはさらに広範なる周知を図らねばならないのです。草の根,地道な活動,末永く継続を。

はあ…。

もっともっとやれ,まだがんばりが足らないぞ――そんな声が聞こえてきそう。北上の街の灯がかすんでいます。