山椒にイモムシ
フィールド調査のときに持ちかえったサンショウ(山椒)の苗木がもう6年樹になりますが,秋になっても実ひとつつかないので,これはハズレ木と思っていました。香りはいいけど実がつかないのでは「山椒は小粒でぴりりと辛い」を実感できず,せいぜいウナギの蒲焼に葉っぱを添えるしか利用できない。
でも野生種にはそれなりに価値があるようです。今朝,葉っぱの香りを楽しもうと近寄ると,なんか数枚が欠けていたのです。
だれかが侵入して葉っぱをもぎ取っていったのか? と思ったら,なんか蠢くものが…。
イモムシでした。アゲハ蝶の幼虫ね。
そういえば山椒は蜜柑の仲間。柑橘系の樹木の葉っぱはアゲハ蝶が好むのですよね。
いつのまにかタマゴを産みつけ,孵化したらしく数えたら4匹もいました。
こんもりと太った一匹がむしゃむしゃと食べていましたよ。
蝶は好きだけれど,イモムシはあんまり歓迎できません。まだ幼いうちのわが家の山椒,これじゃ丸裸になってしまう。
この周辺にはうち以外にも山椒を庭木にしている家庭がいっぱいありますが,母アゲハはうちの山椒に狙いを定めて産卵なさったようです。
さなぎになって羽化するのを待ちたいところだけれど,わが家の山椒が枯死するようなことになっては困る。かといって他人の家の山椒に強制移住させるのも迷惑でしょう。さらに,かといって山地の山椒へ移転させると,天敵の餌食になる可能性も大きい。
どうするかねえ。