春遠からじ

寒い一日だった。叩きつける雨がプレハブオフィスのトタン屋根にはじいて遠くザーという音を始終響かせる。土曜日にもかかわらず国道は車の列が途切れることを知らず,雨のとばりを残して一台,また一台と疾走していく。

今朝は雪模様だった。4月に入れば春らしい日々がつづくだろう,コブシや桜のつぼみもふくらむだろうと思っていたが,こんな天気がもう何日も。ただでさえ遅い東北の春を,さらなるブレーキがかかって足踏みさせる。

しかし春は確実にくる。いやきている。きのうの日差しのまぶしさは紛れもなく春の陽光のものだ。いまどこでなにやってるのかはわからんが。さっさと来いや春。