『バッシング』

去年,イラク武装勢力に囚われて人質にされた3名のうちの女性を描いた『バッシング』という邦画(小林政弘監督・占部房子主演)が東京フイルメックスにて最優秀作品賞(グランプリ)に輝いたそうな。

『バッシング』はことしのカンヌ映画祭コンペティション部門に出展された日本唯一の映画。カンヌでは賞を逃したものの,各国から高い評価を得ていた。小林監督は現地での取材にて「解放されて帰国した人質がどうしていじめに遭わないといけないのか」と何度も聞かれて、悲しい思いをしたという。

カンヌといえば去年は『誰も知らない』(是枝裕和監督)で柳楽優弥が主演男優賞を獲得したっけ。邦画の社会派の秀作を(しかし興行的にはヒットしない)世界が認めてくれた一例であろう。あれはたしかに秀作であった。

そういえば3人のあとに人質となったYさんの講演を去年の10月に聞きに行ったっけ。メモも4ページ執った。『バッシング』は国内ではちらほら上映されはじめたそうだが,全国一斉はまだ未定らしい。ああいった映画は日本ではまず流行らないが早く観たいなー。

小林政弘・ボクの映画渡世帖
http://diary.jp.aol.com/jqmmwd9hztq/