六カ国協議
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の核開発(拉致問題ではない)をめぐる六カ国協議が再開されるそうですね。ここで思ったことを書いてみよう。
北朝鮮の工作員に拉致された日本人を取り返すべく,被害者家族が北朝鮮への経済制裁を求めて国会議事堂そばで座り込みをしたというニュースが先般あった。確認はしなかったが,夜のニュースではNHKも民法もすべて報じていたみたいだった。それもけっこう時間を割いて。
マイクを握って国会に対し声の限りをふりしぼって訴えるさまは,視聴者の心を大いに揺さぶったことだろう。被害者家族自身が,ある意味危険な“賭け”ともいえる経済制裁発動を政府に求める。彼・彼女らはどれだけ悩んだことか。その強い決意を示そうと国会周辺で座り込みをし,マスコミや道行く人たちに被害者奪還を呼びかける。少なからぬ人たちが感動したに違いない。
さて。その国会周辺にて,先日こんな光景が展開されたそうだ。
障害者本人が負担を強いられる「定率負担」導入を盛り込んだ障害者自立支援法案に反対する障害者や支援者が,国会近くで座り込みを行った。車椅子に支えられた障害者が声の限りを振り絞って,この法案のでたらめさを訴えた。
これを報じたメディアは,どれだけあったろうか。
国会周辺での座り込みは日常的に見られるのだそうだ。だがそれを,テレビや新聞を通じて全国に知らされる例はきわめて稀っぽい。
マスコミはどんな基準で座り込みを取材し,報道するのだろう。拉致被害者数と障害者の数,比較したら不謹慎?