『スター・ウォーズ エピソード1』と『ザ・リング2』

ジョージ・ルーカス監督のSF傑作シリーズ『スター・ウォーズ エピソード1』を,24日に出張先の盛岡のホテルで観ることができた。1977年にスター・ウォーズ第一作が公開されてもう28年になるのなー,ハリウッド特撮技術の粋を集めて製作された名映画の4作めで,最終作の『エピソード3』もまもなく公開か,来週7月10日には『エピソード2』もテレビで放映。楽しみといえば楽しみ。

『エピソード1』の感想は…まあ家族そろって安心して観られる映画ですね。毒にも薬にもならない内容。CG(コンピュータ・グラフィック)を駆使したコケオドシが満載のウケ狙い映画でした。肩がこらないという点はいいとして,内容というか,観客の心に訴えるものはゼロ。ハリウッドの典型的な娯楽だけしかない娯楽映画と。

もうひとつ,盛岡の映画館で,いま公開中の『ザ・リング2』(中田秀夫監督)を25日に観た。日本製『リング2』(やはり中田秀夫監督)のリメイク版だが,もちろんストーリーはオリジナル。なんせ日本の『リング2』の駄作度といったら記録的なカスっぷりだっけ…たしかおととしビデオを借りてみたが,率直に言って「レンタル料金返せ!」と思った。こんなくだらない映画はめったにないぞ,と。

こともあろうにその超駄作監督・中田秀夫が指揮を執ってつくった『2』(まじですか),おととしハリウッドでつくられ全米で大ヒットを記録した『ザ・リング』(ゴア・ヴァービンスキー監督)の続編ですが,正直言って消化不良かな。前作が面白かっただけになおさらだった。脚本は前作と同じアーレン・クルーガーで,ナオミ・ワッツら俳優さんの熱演はさすがと思ったし,カメラ・ワークや演出もいかにもってところではあったが,こりゃ失敗作だわ。やはりハリウッドの空気は邦人監督を完璧には認めなかったとみた。つーか中田秀夫になんでまた監督やらすん? アメリカ人監督でいいじゃないの。

ハリウッドという素地が素地なだけに密度は確かに濃かった。だがこれまた内容の弱さが露呈してしまったみたい。アメリカの監督がメガホンを取っていたらもっと別の展開が予想されていたろうに。まあ日本の『2』に比べればはるかにマシではあるが。脚本と演出の力量にかろうじて救われたのかねー。

さてつぎは『宇宙戦争』を観よう。