はじめての点滴

 クニマス発見で沸いたきのうのこと。

 実は前夜から突然腹痛に襲われ、ほとんど眠れなかった。深夜、ずっと痛みにうなされて、救急車を呼ぼうかとさえ思ったほど。寒いのに脂汗を流し、体をよじったりひねったりを布団の中で繰り返し、痛みに堪えていた。

 朝になって医者へ駆け込んだ。もちろん朝食抜き。気管支炎で通っている横手の医者である。この症状は絶対、気管支にからむ治療や服用が関わっていると思ったし、ほかの医者へ行って気管支炎のことやらを最初から説明するのも面倒だから。

 症状を説明すると、感染症か、筋肉痛のようなもののいずれからしい。たしかに下痢も吐き気もなし。じっとしてれば痛みはない。

 痛みどめの注射と点滴するという。おお、人生初の点滴を受けるのか。ついでに、レントゲンやら心電図やら、またも血液検査やらとつづく。

 ベッドに横になって右腕にチクリ。チューブを通してポタポタと生理食塩水が体内に入ってくる。

 おお、体調がみるみる回復してくる。

 これが点滴か。

 30分ほどで終わり。レントゲンと心電図の検査結果を医師に聞くと、問題なしという。

 消化のいいものを食べ、激しい運動は控え、薬の服用は欠かさないようにとの指示。痛みどめや胃腸の薬もどっさりもらって帰った。痛みどめは痛みが消えたら服用しなくてよいとのこと。

 腹痛は今も若干のこる感じだが、体調はかなり復活した。点滴があんなに気持ちいいものだったなんて。