メタセコイアに巣箱

メタセコイア


 地元の公園にあるメタセコイアに、巣箱を取り付けた。

 去年取り付けた巣箱は、シジュウカラが二度ほど営巣した形跡があったけれど、合板を使ったため傷みがでてしまい、ヒモも合成のやつだったので落下してしまった。だから交換することにした。

 メタセコイアの木はあちこちに植えられているが、これは、昭和天皇が中国からもたらしたのがルーツらしい。いまの天皇陛下が持ち込んだブルーギルという外来魚が問題になっているけれど、それに似たようなものか。私の母校の小学校の校庭にも立っている。

 といってもメタセコイアは、厳密な意味では「外来種」とは言い切れないらしい。もちろん生態系に悪影響などもない。

 日本国内あちこちの白亜紀や新第三紀地層から、メタセコイアの化石が出土しているのだ。岩手県花巻市などでも発見されている。

 数千万から数億年前、おそらく日本がまだ大陸とつながっていたころ、メタセコイアの森が広がっていたことが確認されている。だから「生きた化石」とも表現され、中国で発見された種がメタセコイアと確認されたのも、そんなに古い話でもない。

 形良いツリー型のメタセコイア。和名アケボノスギ。はるかな太古の風景を思い起こさせてくれる。