須川温泉へ

摘みたてブルーベリー


 たしか6月以来となる須川温泉へ行ってきた。おふくろ同伴で。

 6月、減量はじめて間もないころに、昭和湖までは無理としても名残ヶ原(お花畑)までなら行けるだろうと思って登山道を登りはじめたところ、歩き出して5分もたたずにバテてしまった。

 こりゃまずい、とマジ思った。以前ならあんな斜面、難なく早歩きで登れたってのに。体のなまり具合が深刻つーか、シャレにならん状態まできてるんだなーと。

 んであれから2ヶ月、減量もおおむね目標を達成し、週3のジョギングとウエイトトレーニングで身体も締まってきたはず、どれ、いっちょ試してみようかと、雨の降る中登山道をてくてく歩きはじめた。

 おお、心臓が正常じゃん。いや普通に鼓動は早まるけれど、バテることはない。

 足腰の具合もはじめだけしんどかったが、ほどなく心地よい疲労感に変わり、足取りも軽くなる。

 ん、これなら3日後にせまった田代岳登山は問題あるまい。

 ここ一週間ほど晴天つづきで、秋田はもとより列島が猛暑に襲われているが、前線が南下したおかげできょう久々に秋田では雨が降り、気温も30℃を下回った。もっとも須川は標高1100メートルを超える亜高山地帯。酷暑の下界とは別世界の涼しさだから。

 天気がいまいちだったせいか、期待したビンズイの声は聴けなかった。鳴いていたのはウグイス・ホオジロくらい。

 温泉一帯から上の方はガスに覆われていたため眺望は利かなかったけれど、昭和湖までの道のりは楽しかった。天気がよければもっとよかったのにね。

 帰りに小安温泉で買い物し、途中、ブルーベリーを摘んで食味できるところがあるということで立ち寄ってみた。

 入場料ひとり500円を支払い、おふくろが容器をもらったとたん、およそ100本はあるブルーベリーの木にたわわに実っている果実をつまんでは口に入れ容器に入れ…。

 甘酸っぱくて美味しかったですね、摘みたてブルーベリー。自分で収穫して持ち帰るのだから、価格も安いし。

 つかの間の盆休み、温泉湯治とブルーベリー。いま盛岡オフィス宿舎だけど。