まるで春みたい

立春までまだ間があるというのにこの暖かさはなんだろう。県内の雪の少ないところではすでにバッケ(フキノトウ)が顔を出しはじめたそうだ。去年(2005〜06年)の冬はものすごいドカ雪で悲鳴をあげていたのに,去年は今年のぶんも降ったのか。この冬の積雪は豪雪地帯で知られるわが町でも30センチほど。やはりこれも温暖化のあらわれか。

M川のハクチョウたちが少ないのも気になる。シベリアから飛来する冬の使者,いつもの年なら100羽は超えているのに,ことしはおそらく30羽ほど。オナガガモの姿も半分くらいか。2007年は怪しげな天候で幕を明けたようだ。

それでもこの暖かさは歓迎の一言につきる。なにせ動きやすいし雪かきに労力を割かれることもない。車の運転も楽。このまま2月になり,3月をすぎ,4月を迎えられればいい。春が恋しいのは冬にドカ雪に襲われるからだが,いずれ雪国人は春が待ち遠しいものなのだ。

屋根で解けた雪の雫が落ちる音。空気が凍てつく深夜まで響き渡る。