空気を読めとは

「空気読めよ」――よく目にする言葉ですね。一種の多数派懐柔用語でしょうか。それも半ば脅しめいた。

空気を読めないヤツは居場所を間違えている。空気を読めないなら発言するな,消えろ,と。

みんなと同じ意見でなければ駄目。そこにはすでに結論がある。議論の前から結論が出来上がっている。空気を壊して結論を乱す行為は許さない。これがいまやネット界では常識になっているようです。ということは外の社会でもそうなるのか。

ルールを逸脱すればたしなめられるのは当然ですが,空気を壊すことすらルール違反になりかけているみたい。空気を壊す以前に「読まない」人を叩き,排除するのも当然なのかどうか。

当然になっているようです。

「空気を読め」はしかしいま過渡期にあるみたい。この先どういう進化(退化?)をとげるのか注視してみたいと思います。