青森の思い出 青森市は温泉天国

 昨年11月5日以来の青森回想シリーズ。オフィスにはトイレや簡単な炊事場はあっても、風呂場はない。住居じゃないのだから当然だが、ホテル代をけちって布団を持ち込んで寝泊まりしていた私は、風呂のみ、近辺の銭湯へ行くことになっていた。

 青森市は、実は温泉がたくさんあるのだ。温泉王国といってもよいくらい。有名なのは浅虫温泉や酸ケ湯だが、市内にも天然温泉がいたる所に開業している。

 その多くは健康ランド式のヘルスセンターだけれど、入浴料は普通の銭湯と変わらず、たしか380円程度だったと思う。そのいくつかをめぐるのも、青森出張の楽しみだった。

 汗まみれの盛夏も、ふぶき荒れる厳冬期も、四季を問わず温泉はわが体を癒してくれた。オフィスに一番近かったのは小柳温泉。早朝から行っても混雑していたほど。インターに近いラッコ温泉、立地よく車でよく行ったフラワー温泉、プールも備えていたグランド温泉、硫黄の香りかぐわしいさんない温泉……。どれもよく憶えているけれど、いまも営業しているのかなあ。温泉施設はどこも飽和状態だし。

 観光地として栄えている浅虫のはだか湯も早朝に入った。全国的に有名な酸ケ湯は一度だけ行ったが、オフィス撤退後に八甲田山登山して、その時に浸かった気持ちよさも忘れられない。次回は酸ケ湯体験でも。

 勤務が終われば食事を兼ねて温泉へ行くのが出張の楽しみだった。きょうはどこの温泉へ行こうか、何を食べようか、などと勤務中に考えながら時間を過ごしたものだった。また行きたいなー。