平泉、世界遺産に はやく鉄塔の撤去を


 秋田にもゆかりのある藤原清衡が興した「平泉」が、ようやく世界遺産に登録されました。“内定”が報じられてからしばらく経ちますが、本決まりになって、私としてもうれしい限りです。

 過去に二度ほど、私は地元紙「岩手日報」に投書し、平泉の景観に問題があることを指摘しました。言うまでもなく「送電線の鉄塔」です。

 今回登録された史跡群のひとつ・金鶏山に、でっかい鉄塔がそびえ立っているんですから。画像がそれ(asahi.comより拝借)。

 町によれば、東北電力との協議で、将来的には鉄塔を移設することでほぼ合意しているそうです。おそらくユネスコもそれを踏まえて、今回の登録を認めたのだと思われます。

 済んだことはともかく、世界遺産登録を素直に喜びたいと思います。そして一日も早い景観の整備、まずは鉄塔の撤去・移設を、実現させてほしいです。

「世界の平泉」成就 遺産登録決定、再挑戦から3年
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20110626_4

 追記。日経webでは問題の鉄塔についても触れてますので、関係する記述だけ転載しておきます。

平泉、世界文化遺産に登録 震災復興の象徴に
  (前略)ただイコモスは、柳之御所遺跡は浄土思想との関連性が薄いとして除外を求めた。また対象区域内の鉄塔や建造物についても「資産の価値に対する悪影響がみられる」と指摘。今後は個々の資産だけでなく、景観の保全も課題となりそうだ。(後略)
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819695E0E7E2E2868DE0E7E2E4E0E2E3E39180EAE2E2E2